海外で働きたい。その答えが“寿司職人”だった。
~ロサンゼルス帰りの会社員が、寿司職人の道を選んだ理由~
「このまま会社員を続ける未来が、あまり想像できなかったんです」
そう語るのは、飲食人大学 東京校卒業生・内田宗大さん。現在は東京・恵比寿の高級寿司店『鮨 栞庵 やましろ』で経験を積みながら、将来的な海外・日本での開業を目指しています。
香港出身。インターナショナルスクールを経験し、アメリカ・ロサンゼルスへの渡航経験もある内田さん。
一見すると、飲食とは異なるキャリアを歩んできたように見えます。
しかし、その中で見えてきたのが、「自分は外で働く方が向いている」という感覚でした。
そして、その答えとして辿り着いたのが、“寿司職人”という仕事だったのです。

ロサンゼルスから帰国後、感じた違和感
内田さんは、コロナ禍をきっかけにアメリカ・ロサンゼルスから帰国。その後は会社員として働いていました。
しかし、働く中で少しずつ違和感を覚えるようになります。
「社内業務より、外で働く方が向いている」
その感覚は日に日に強くなっていったそうです。
一方で、海外への興味はずっと持ち続けていました。
「将来的には海外で働きたい」
その想いがある中で考えたのが、“手に職”でした。
どこの国でも通用し、AIにも代替されにくい技術。そして、日本人として世界で評価される仕事。
その条件に当てはまったのが、寿司職人だったといいます。
「不安より、ワクワクの方が大きかった」
寿司職人という道を選んだ時、周囲から見れば大きなキャリアチェンジだったかもしれません。
しかし、本人は「不安はあまりなかった」と話します。
むしろ、
「新しいことに挑戦できるワクワク感の方が大きかった」
そう振り返ります。
数ある選択肢の中で、飲食人大学を選んだ理由は、「本気で寿司を学べる環境」だったからです。
実技中心。
現場実践型。
そして、短期間で集中的に学べる。
「ここなら、本当に現場に立てるようになるかもしれない」
そう感じたことが、入学の決め手になりました。
想像以上に濃かった3ヶ月
実際の学校生活は、想像以上に濃密な毎日だったといいます。
特に印象に残っているのは、放課後の時間です。
授業が終わっても、そのまま帰るのではなく、クラスメイトと集まって自主練習をする日々。
「みんな同じ目標を持っていたので、自然と切磋琢磨できた」
年齢も経歴も違う仲間たちと、ひたすら寿司に向き合う。
その環境が、大きな財産になったと語ります。
一番苦労したのは、“技術以外”だった
授業の中で特に大変だったのは、「桂剥き」のテストと、提供実習でのメニュー作りでした。
桂剥きは、包丁技術だけでなく集中力も求められます。
しかし、それ以上に難しかったのが、「何を提供するか」を考えることだったそうです。
「自分がやりたいこと」と、「お客様から求められること」は違う。
その現実を、提供実習を通じて学んだといいます。
単に技術を磨くだけではなく、
- 原価
- バランス
- 提供スピード
- 食材ロス
- コース構成
まで考える必要がある。
飲食人大学で学んだのは、“寿司”だけではなく、“現場”そのものだったのです。
現在は恵比寿の高級寿司店へ
卒業後、現在は東京・恵比寿の『鮨 栞庵 やましろ』で勤務されています。
現場では、学校で学んだことがそのまま活きていると感じているとのこと。
特に、
- 玉子焼きなどの基礎技術
- 和食の一品料理
- 段取り
- 作業効率
は、現場で改めて重要性を実感していると話します。
また、現在働いている店の大将が和食出身ということもあり、「和食の奥深さ」を日々感じているそうです。

「楽しむこと」を忘れない
現在、仕事で一番大切にしていること。
それは、「楽しむこと」だと内田さんは言います。
飲食の現場は忙しい。
余裕がなくなる日もある。
それでも、「楽しむ」という感覚を忘れないことで、仕事の質も変わると感じているそうです。
ただ技術をこなすだけではない。
お客様との距離感。
空気感。
カウンターの時間。
そういった“寿司屋ならではの魅力”を、今まさに現場で学び続けています。
次の目標は「2番手」、そして「大将」
現在の目標は明確です。
「来年には2番手、再来年には大将になりたい」
そして、その先には海外と日本での開業があります。
さらに最終的には、「祖母の店を寿司屋として開業したい」という夢も持っています。
海外経験、語学力、そして寿司技術。
それらを掛け合わせながら、自分だけのキャリアを築こうとしています。
「未来を変えたいなら、まず行動」
最後に、これから挑戦したい人へメッセージをいただきました。
「自分の未来を変えたいなら、まず行動すること」
そして、
「学校を卒業してからが、本当のスタート」
とも語ります。
現場に出れば、さらに学ぶことが増える。
だからこそ、“向上心を持ち続けること”が大事だと話してくれました。

世界で通用する技術を、3ヶ月で
飲食人大学では、
- 実技8割以上の現場型授業
- 約40種類の魚を扱う反復練習
- 提供実習による営業経験
- 和食・一品料理・接客まで含めた教育
を通じて、“現場で通用する寿司職人”を育成しています。
「海外で働きたい」
「手に職をつけたい」
「自分の人生を変えたい」
そう考えている方にとって、寿司職人という選択肢は、これからさらに可能性を広げていくかもしれません。
