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寿司職人になるには資格が必要?向いている人の特徴や仕事内容をご紹介

寿司職人になるにはどんな資格が必要?

「グローバルに活躍できる仕事がしたい!」「海外で日本人が優遇される職種に就きたい」と考えている人におすすめの仕事が、寿司職人です。従来は何年もの修行が必要だった寿司職人ですが、昨今では数カ月の学習期間だけで就労できる可能性があります。

とくに海外での就労を検討している場合は「日本人であること+専門的な学習期間があること」が大きなアドバンテージに。さらに寿司職人に関連する資格を取得していることで、海外就労のハードルは下がっていくでしょう。

今回は、寿司職人になるために求められる資格や、寿司職人の具体的な仕事内容などをご紹介します。また日本と海外の寿司職人の年収の違いも解説していきます。寿司職人に求められるスキルを学び、新しい人生のプランを組み立てていきましょう。

寿司職人になるための資格とは

ここでは、寿司職人になるために必要な資格をご紹介します。日本の伝統的な料理であり、芸術品としての側面も強い寿司。昨今では寿司文化が海外に広まり、各国ならではのオリジナルの寿司も展開されていますよね。国内外で活躍するために求められる資格を知り、学習の計画を練っていきましょう。

寿司職人に必須の資格はない

実は、寿司職人に必須の資格はありません。無資格であっても寿司を握り、お客さんに提供できます。ただし自分で寿司屋を開業する場合は、自分を含む従業員1人以上が「食品衛生責任者」の資格を所持している必要があります。

また寿司屋を含む飲食店の開業では「飲食店営業許可」が必須ですが、その際も食品衛生責任者の資格が必要です。食品衛生管理者の資格は、開業者であるオーナーが取得するのが一般的です。

スキルを証明する手段として調理関係の資格は有効

寿司職人に必須な資格はありませんが、スキルを証明する手段として調理関係の資格を取得することで、就労の可能性が上がります。とくに調理師免許は、調理・料理に関わる職種であれば優先的に取得したい資格の一つ。店によっては、調理師免許を取得している寿司職人に限定した求人も展開されています。

調理師免許以外にも、ふぐを用いたメニューを扱う際は「ふぐ処理師免許」が必要です。また店でスイーツやデザートを扱う際は、甘味のエキスパートであることを証明する「製菓衛生士免許」を取得していると自己アピールにつながります。各資格はスキルのアピールになるだけではなく、寿司職人としての社会的信用性のアピールにもなります。

寿司職人養成校が発行する修了証(ディプロマ)も有効!

寿司職人養成校が発行する修了証(ディプロマ)の取得でも、寿司職人としての専門的なスキル・知識を所持していることをアピール可能です。学歴や資格が必要ない仕事だからこそ、専門学校に通学した実績は大きな強みになります。

昨今では寿司職人や和食料理人を育成する専門学校が多数展開しており、学校やコースによって通学期間や学習内容、費用が異なります。一般的には3カ月程度で修了証を発行してもらえる学校が人気の傾向。ただし期間だけではなく、自分が求めるキャリアに関連する授業を受けられるかどうかが重要です。

寿司職人の仕事内容

ここでは、寿司職人の具体的な仕事内容をご紹介します。寿司職人の仕事といえば「お客さんに寿司を握って提供する」「魚を切ったり食材を仕込んだりする」というイメージがありますよね。お客さん目線で見える部分以外の仕事も学び、必要な知識を学んでいきましょう。

魚介類の仕入れ

寿司職人の仕事は、お客さんに提供する寿司の材料となる魚介類を仕入れることから始まります。魚市場で競りがおこなわれるのは朝4時頃。実店舗では当番制で担当する場合もありますが、とくに目利きに優れている従業員がいる場合は専属で仕入れするケースもあります。

材料の仕込み

魚を仕入れたら、その日に提供するネタの仕入れや仕込みのスタートです。魚ごとに異なる仕込みや卵焼きを作り、開店時間までにすべての準備を終わらせます。終日に必要な仕込みの他にランチの準備時間でもあり、お店が1日で最も忙しい時間帯とされます。

米飯を炊き、酢飯をつくる

寿司屋に欠かせないのが、ネタに合わせたシャリの準備。必要な分は当日に炊き、酢飯を作ります。酢飯作りは一見すると難しくなさそうに思えるかもしれませんが、酢の分量はシャリの味わいに直結します。絶妙な分量で味付けするためには、知識と修練が必要です。

寿司を握り、お客様に提供する

寿司屋のメインの仕事となるのが、寿司の握りと提供です。寿司自体のクオリティだけではなく、お客さんの属性に合わせた接客や、提供までのスピーディーさも求められます。とくにランチタイムの営業では時間に余裕がないお客さんが多いため、迅速かつ品質が担保された提供スキルが必要です。

包丁のメンテナンス

優れた寿司を提供するためには、優れた包丁さばきが求められます。営業終了後の包丁のメンテナンスも、寿司職人の重要な仕事の一つです。簡単に上下に動かしているように見えて、包丁の反りを残して研ぐためには高い技術が必要です。

寿司職人に向いている人の特徴とは

ここでは、寿司職人に向いている人の特徴をご紹介します。寿司職人になるためには、寿司に関連する知識やスキルだけではなく、コミュニケーション力や美意識などの幅広い非認知能力が求められます。自分の性格や性質と照らし合わせながら、寿司職人に求められる特徴を学んでみましょう。

人とコミュニケーションを取るのが好き

寿司職人に向いている人の特徴として、人とのコミュニケーションが好きであることが挙げられます。なぜならコミュニケーション力は、仕事相手であってもお客さん相手であっても、仕事を円滑に回すための必須スキルだからです。

とくにカウンターがある店で寿司職人を目指す場合は、お客さんの心理や状態を読み解き適切なコミュニケーションを取る能力が求められます。なぜならお客さんは寿司だけではなく、寿司職人との会話も楽しみにしながら来店するからです。人付き合いが苦手な大将が経営する素晴らしいお店も沢山ありますが、会話が楽しめるに越したことはありません。

料理をするのが好き

どのような仕事であっても、業種や仕事内容に対する愛がなくては継続できませんよね。寿司職人においても同様で、料理をするのが好きな人は寿司職人に向いているといえるでしょう。

多くの寿司屋では、寿司以外のメニューも提供しています。和食の小鉢や天ぷら、スイーツなどを展開している寿司屋も多い傾向です。寿司だけに限定せず、あらゆる料理・和食に興味や関心を持つことで、楽しく自己研鑽しながらお店のクオリティを向上できるでしょう。

人を喜ばせることが好き

人を喜ばせることが好きな人も、寿司職人に向いています。なぜなら寿司屋は、メインコンテンツである寿司以外にもさまざまな要素で成り立っているからです。お店のインテリアや器の選び方、BGM、照明の明るさなどにもホスピタリティを取り入れることで、お客さんに喜ばれ続けるお店でいられます。

寿司職人に限らず、奉仕精神は接客業の基本です。相手のことを思うほど、より居心地の良い空間づくりや「また来たい」と思えるサービスにつながります。サービスの形に正解はないため、一人ひとりに合わせて接客・対応するためには、奉仕精神に基づいた思いやりや想像力が必要なのです。

味覚や嗅覚が鋭い

寿司職人に向いている人の特徴として、味覚や嗅覚が鋭いことが挙げられます。寿司屋で提供するメニューの多くは、食材の素材を生かした内容となっています。小さな違和感に気づいたり、より良質な商品を提供したりするためには、五感が優れていることが重要です。

また自身の五感の状態を客観的に判断するためにも、常に商品のクオリティを担保するスキルが求められます。五感の鈍化は食材の仕入れや仕込みにも影響を与えるため、寿司職人にとって優先して磨くべきスキルです。

海外の人と話す語学力がある

海外で寿司職人として就労・起業を目指す場合、海外の人と話すための語学力が求められます。日本人と同様に、海外のお客さんも寿司職人との会話を楽しみにしながら来店します。適切なコミュニケーションを取るための語学力を取得することで、リピーターになってもらえる可能性も高まるでしょう。

また語学力は接客以外でも役立ちます。競りや仕入れ、ビジネス上の契約のやり取り、同僚や上司とのコミュニケーションなどが代表的です。寿司職人の専門学校では、在学中に語学サポートを提供してもらえる施設も展開中です。

寿司職人の年収は高い?低い?

ここでは、寿司職人の気になる年収をご紹介します。どれほど寿司に愛情やロマンを感じていても、十分な報酬がなければ仕事を継続できませんよね。寿司職人のリアルな年収を調べ、自分がどのような働き方をしていきたいのかを考えてみましょう。

日本の寿司職人の年収は約450万

キャリア・店舗・働き方・スキルなどにもよりますが、日本の寿司職人の平均年収は約450万円といわれています。アルバイト・パートの場合は平均時給約1,150、派遣社員の場合は平均時給約1,580円程度です。

月給で換算すると、初任給は約35万円、月収は約38万円が相場のようです。日本人の平均年収と比べた際にはやや高い傾向にありますが、全体の給与としては約315~650万円と幅が広くなっています。とくに修業期間中として弟子入りしている従業員は、薄給になりやすいことが特徴です。

参考:求人ボックス「寿司職人の仕事の年収・時給・給料」

海外で寿司職人として働くと、倍以上稼げることも!

日本の場合は高くても年収700万円以下に落ち着く寿司職人ですが、海外ではさらに高収入を狙えます。スキルや知識、コミュニケーション力、実績などを加味すれば、年収1,000万円以上も決して夢ではありません。

海外の寿司職人が高収入を狙える理由の一つに、チップ文化が挙げられます。チップは基本的には非課税であり、副収入として得られます。ただしアメリカを含む一部の国では課税対象になっており、雇用主に報告する必要があることに留意しましょう。

寿司職人として働くための方法

ここでは、寿司職人として働くための具体的な方法をご紹介します。長い年月の修行が必要というイメージが強い寿司職人。しかし実は、現代では誰でも未経験から目指せる職業でもあるのです。寿司職人になる方法を学び、今の自分に何ができるのかを考えてみましょう。

寿司店に弟子入りする

寿司職人になる方法として、寿司店に弟子入りする方法が挙げられます。寿司店に弟子入りする大きなメリットが、プロの寿司職人の元で実践的なスキルが学べることです。

ただし「飯炊き3年握り8年」という言葉があるように、実際に自分が寿司を握らせてもらえるまでには何年もの月日が必要なことも。また修業期間中は給料も低く、生活をやり繰りするだけで精一杯になってしまうケースもあるでしょう。

回転寿司などの飲食店に就職する

回転寿司や100円寿司などの大手チェーン店に就職するのも、寿司職人として働く方法の一つです。ただしチェーンの寿司職人は、仕入れや握りなどの技術はなかなか磨かれません。

寿司のスキルを高めたい場合は、厨房やホールで職人が寿司を握る小規模チェーンに就労する必要があります。大手チェーンでは寿司職人が接客や案内をするため、接客の基礎を学べるのが魅力です。

開業する

自分のお店を開業するのも、もちろん寿司職人として働く方法です。とはいえ、独立・開業までには多くのステップが存在します。寿司に関するスキルや知識の習得はもちろんのこと、資金調達や食品衛生責任者の資格の取得、物件探しなど、やることは山積みです。

物件の内装工事や開業手続きなどを経て、やっとの思いでオープンしても店が軌道に乗るかはわかりません。失敗を防ぐためには、ランニングコストを加味したうえでの計画的な運営が必要です。

国内で経験を積んだ後、海外で就職する

海外では、日本人の寿司職人のニーズが高い傾向にあります。国内の就労で経験を積んだ後に海外で就労するのも、寿司職人の数ある働き方の一つといえるでしょう。

海外で働く場合は、日本ほど長い修業期間は必要ない傾向です。数カ月程度の専門学校への通学でも、経験者として受け入れてもらえやすい環境といえます。

寿司職人養成校の講師やセミナー講師

寿司職人として活躍するためには、寿司職人養成学校の講師・セミナー講師として働く選択肢もあります。学校に直接赴き、生徒たちの調理実習をアシスタントするのが基本的な仕事です。

アルバイトやパートでの募集もあるため、次のステップを検討している人の就労先におすすめです。グローバル化が進む昨今では、外国人向けの英語クラスに対応できる人財のニーズが上昇中です。

寿司職人になるために必要なスキル

ここでは、寿司職人になるために必要なスキルをご紹介します。寿司職人になるためには、ネタである魚の知識以外にも幅広い要素が求められます。専門学校への通学も視野に入れつつ、現状の自分が磨くべき能力をリサーチしてみましょう。

調理の技術

寿司職人になるためにまず必要な技術が、基本・応用を含む調理技術です。寿司屋のメインコンテンツは、言わずもがな寿司。他の要素が優れていても、肝心の調理技術が低ければお客さんはリピーターになってくれません。

寿司職人になった後でも、調理の技術は日々磨き続ける必要があります。とくに長期的に寿司職人として活躍することを検討している場合、体力や五感の衰えを加味したうえで、それを上回る調理技術を担保し続けることが重要です。

魚・米・酢などの知識

寿司職人には、魚だけではなく米や酢などの知識も求められます。寿司はネタだけではなく、シャリと一体化することによって完成する料理です。寿司のクオリティを担保し続けるためには、米の種類の見分け方や酢の活用なども学ばなくてはいけません。

また魚は種類により、旬や切り方、仕込み方、握り方なども異なります。どのような魚にも対応できるように、それぞれの基礎知識・生態・切りつけ・握り・保存方法などを学ぶ必要があります。またトレンドの変化によって求められる味が変わる点にも留意する必要があるでしょう。

炊飯・握りの技術

寿司職人になるためには、炊飯や握りの技術の習得も必須です。ネタや部位によって、適した握り方は異なります。握り寿司だけではなく、巻き寿司や押し寿司、棒寿司などの修練も求められます。軍艦巻きに対応するためには、海苔に関連する知識も必要です。

炊飯によるシャリ作りは、寿司のクオリティを決める重要な技術。お米は種類だけではなく、気候や育て方によっても味が変わります。また一般家庭では電気釜が主流ですが、寿司屋によってはガス窯を使うことも。機材に対する理解度も、炊飯の結果に関わります。

開業する人は経営スキルも

自分で寿司屋を開業する予定の人は、経営・運営に関するスキルも必要です。経営知識をつけぬまま勢いで開業すると、短期間で店を畳まねばならない事態になりかねません。将来的に独立することを加味したうえで、まずは実店舗に就労しつつ店舗経営について学習する期間をもうけるとよいでしょう。

就労のステップを挟まない場合は、経営に関する研修やセミナー、講座を受講することを推奨します。専門学校によっては、起業を検討している生徒に向けたサポート体制が整っている施設もあるため、自分に合った学校を探してみましょう。

寿司職人の養成校なら飲食人大学

今回は、寿司職人になるための方法や、寿司職人に求められるスキルなどをご紹介しました。寿司職人になる方法として、専門学校への通学が挙げられます。なかでも、実技を重視した学習に取り組みたい人に推奨されるのが「飲食人大学」です。

飲食人大学の特徴は、実技8割の現場実践型カリキュラムが組まれていること。「寿司マイスター専科」では、入学から3カ月でプロレベルの知識や技術を身につけられます。生徒の年齢層が10〜70代と幅広いことも魅力です。

また授業は少人数制であるため、質疑応答しやすいことも飲食人大学の特徴。「できる限りスピーディーに寿司職人を目指したい」「海外で寿司職人として活躍できる力を養いたい」と考えている人は、ぜひこの機会に資料請求やオンライン学校説明会から始めてみてはいかがでしょうか。

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