人気の職業|学生の将来の夢、なりたい職業ランキングの上位は?
現代の学生たちの将来の夢とは
学生が抱く将来の夢は、大人から見ると少し現実味に乏しいことも多いもの。しかし情熱さえ持ち続けていれば、夢の実現に一歩ずつ着実に近づきます。
今回は、学生に人気の職業や、近年注目されている日本食の料理人についてご紹介します。時代とともに人気の職業は変化し続けますが、定番人気の職業は意外と変わらないものです。注目度が高い業種を調べ、子どもの本音を覗いてみましょう。
学生たちのなりたい職業の決め方、どう変わった?
ここでは、現代の子どもたちが将来の夢を決める際のポイントや、夢を決める方法の変化についてご紹介します。時代の変化とともに社会のニーズが変われば、人気の職業やリサーチ方法も変化していくものです。とくにIT化による技術の進化は、子どもたちの生活にも影響を与えています。
パソコンを使う職業が増えた
IT技術の進化により、私たちの生活にはインターネットやデジタルデバイスの存在が身近になりました。今やデジタル領域はもちろんのこと、非デジタル領域の職業でも、パソコンやネットワークの活用は当たり前となっています。
そのため数十年前には名前も挙がらなかった職業や、存在すらしていなかったような職業も、子どもたちに人気の仕事の一つとなっています。パソコンを専門的に取り扱う仕事では、システムエンジニアやプログラマーなどが代表的です。
いろんな職業を見る機会が増えた
IT技術は、子どもたちの社会にも大きな影響を与えています。現代の子どもたちのコミュニケーションや学習の形は、アナログからデジタルに移行しつつあるといえるでしょう。その結果、インターネットを通して色々な職業を見る機会が増えました。
教科書でしか見たことがない職業でも、YouTubeやSNSを活用すれば、仕事風景を簡単に閲覧できます。またネットワークを通じて、遠く離れた場所で働く特定業種の人にインタビューをすることも可能です。昔よりも幅広い職種に触れる機会が増えたことも、子どもたちの将来の夢における変化といえるでしょう。
職業体験イベントで実際に体験!
昨今では、子ども向けの職業体験イベントやスポットが広く展開されています。たとえば子ども向けの職業体験スポットといえば、キッザニアが有名ですよね。他にも各地でサマースクールやエキスポなど、さまざまなイベントが開催されています。
イベントは無料で参加できるものも多く、子どもが多彩な領域の職業に触れやすい環境が整っています。学校によっては、特定の職業の従事者を招き「出前授業」をおこなうことも。幼い頃から色々な職業に触れることで、子どもたちのやりたいことが明確になっていきます。
早期からたくさん調べて、方向性が決めやすくなった
インターネットが普及する前は、本や現地への見学などでしか「職業ごとのリアルな情報」に触れられませんでした。身近な人の影響も大きく、子どもたちが自分の適性や好奇心の対象に気づかないまま、大人になってしまうケースも多かったでしょう。
しかし現代ではインターネットの普及によって、自分の適性や業種、仕事内容などをリサーチするハードルが下がりました。子どもたちが自分でスマホやパソコンを使って情報収集をおこなうことで、早期から将来の方向性が決めやすくなったといえるでしょう。
いつの時代もランキング上位!憧れる人気の職業
ここでは、いつの時代でも子どもに人気の職業を9種類ご紹介します。将来の夢ランキングで常連の職業は、華やかさと収入のどちらも兼ね備えている傾向に。また職業としての安定感や将来性も高く、小学生からの支持が厚いのも頷けます。
プロスポーツ選手
子どもたちに定番の人気を誇る職業の一つが、プロスポーツ選手です。とくにサッカー選手や野球選手は、男の子を中心に大きな人気を集めています。実際に夢をかなえられるのは一握りですが、現在活躍しているスポーツ選手も最初は普通の子どもだったことを考えれば、決して夢物語ではありません。
プロスポーツ選手になるためには、特別な資格は必要ありません。競技団体が実施するプロテストへの合格や、プロチームへの入団、チームとのプロ契約など、夢をかなえる方法はさまざまです。
教師や公務員
教師や公務員も、子どもたちに人気の職業です。とくに教師・先生は、小学生の子どもたちにとって非常に身近な職業の一つ。良い教師に恵まれることで「自分もこんな素敵な先生になりたい」と思えれば、夢の方向性が定まります。
公務員の最たる魅力は、将来的な安定性です。とはいえ一言で公務員といっても、行政系・心理系・福祉系・専門職系・技術系・公安系など、業種は多岐に渡ります。給料の高さで選ぶのであれば公安系が推奨されますが、身体要件を満たす必要があるため、小学生の頃からゴールを見据えることが大切です。
医師や看護師
子どもに定番人気の職業として、医師や看護師などの医療職が挙げられます。とくに新型コロナウイルス感染症の拡大期に、医療分野の従事者が必死に働いているのを見たことがきっかけとなり、業界に憧れを持つ子どもが増加傾向にあります。
AIの発達にともない「将来医者はいらなくなる」という意見もありますが、決してそんなことはありません。健康とは身体だけではなく、健全な心も両立してこそ成り立つものです。人間の心身にアプローチできる医療職は、今後も人の手や心による技術が求められます。
エンジニアやプログラマーなどのIT関連業
IT技術が発達する現代において、社会的なニーズが高まりつつあるのがIT関連職です。子どもたちにとっても、システムエンジニアやプログラマーなどは人気の職業となっています。定番人気のゲームプログラマーも、IT関連職に含まれます。
昨今では子ども向けのプログラミングスクールも広く展開されており、ゲームやロボットを取り入れたカリキュラムを実施中です。小学校によっては授業のなかでプログラミングを扱うケースもあり、子どもたちにとって身近な技術となっています。
会社員
子どもに人気の職業では、会社員も挙げられます。大人のなかには「将来の夢が会社員?」と夢がないような印象を受ける人もいるかもしれません。しかし保護者が会社員の家庭において、子どもが会社員を目指したいと思うことは、親子関係が良好であることの証明といえるでしょう。
子どもにとって会社員は、将来をイメージしやすい職業です。一生懸命働いている保護者を見て、感謝と尊敬の気持ちを抱いているからこそ、自分も同じように会社員になりたいと感じます。
薬剤師
薬剤師も、子どもに人気が高い職業です。安定感があり高収入の職業として定番で、資格さえ持っていれば雇用の機会に恵まれやすいのが大きな魅力です。また資格を活用して、メディアの監修の仕事も引き受けられます。
薬剤師になるためには、大学の薬学部で6年制の薬剤師養成課程を修了したうえで、薬剤師国家試験に合格する必要があります。薬を調合したり飲み方を教えたりするだけではなく、患者の気持ちに寄り添うことも薬剤師の仕事です。
会計士や司法書士などの士業
会計士・司法書士・社会保険労務士など、名前に「士」のつく士業も子どもに人気の職業です。一般的に士業は特定の専門分野に特化した職業で、高度な知識と技術を持ち、法的な資格を有している傾向にあります。
なかには、高難易度な資格を有していないと就業できない業務も多く、苦労と引き換えに高い収入や安定感を得られるのが大きな魅力です。なかでも弁護士や司法書士などは難関資格でもあり、多くの士業希望者の憧れとなっています。
保育士や幼稚園教諭
子どもに人気の職業としては、保育士や幼稚園教諭なども挙げられます。小さな子どもたちと関わる仕事は、教師と同様に小学生にとって身近な職業の一つです。とくに就学前に良い保育士さんと出会えていた子どもは、低学年の頃から大きな憧れを持っている場合もあるでしょう。
保育士になるためには、指定保育士養成施設の卒業や、2年の実務を経たうえでの保育士試験の合格などが挙げられます。幼稚園教諭になるためには、複数のルートから選択したうえで最終的に「教育職員採用試験」に合格する必要があります。
美容師やエステティシャンなどの美容関連業
美容師やエステティシャンなどの美容関連業も、子どもに人気の職業です。女の子はもちろん、昨今では男の子でも美容系に興味を持つ割合が増えてきています。メイクアップアーティストやヘアスタイリストなども、同種の憧れの職業となっています。
美容師や理容師になるためには国家資格が必要ですが、エステティシャンをはじめとする多くの職業は無資格で就業が可能です。しかし実績や技術を証明するためには、資格を有するに越したことはありません。
海外でも活躍できる!調理関係の職業
ここでは、調理に関連する人気の職業をご紹介します。昨今、日本食を含む調理師や飲食関連の職業の人気が高まっています。料理の専門技術は、海外で活躍するためにも役立つのが大きな魅力です。それぞれの仕事の違いを見比べ、子どもに合う職業を探してみましょう。
料理人
料理人とはその名の通り、料理を作ることを生業とする職業です。レストランや居酒屋、ホテル、専門料理店など、調理場のある施設で料理を作って提供します。
料理人として働くだけであれば、特別な資格は必要ありません。そのうえで、調理師・栄養士・フードコーディネーターなどの資格を有していることで、実績や能力の証明になります。
そば職人
そば職人とは、自身でそばを打ち、料理を提供する仕事です。老舗で修行を重ねたり、そばの専門学校に通ったりすることでスキルを得られます。
そば職人になるために特別な資格は必要ありません。ただしそば打ちには「包丁三日、延し三月、木鉢三年」という言葉があるように、木鉢の技術の習得は難しく期間が必要とされています。
寿司職人
寿司職人は、海外からのニーズが高い職業の一つです。寿司を握って提供するだけではなく、仕入れや仕込みをおこなったり、コース料理や新メニューを考案したりなども寿司職人の仕事に含まれます。
海外で働く場合は、寿司の専門店よりも日本食レストランの従業員として勤務するケースが多いようです。また寿司職人は、日本人がとくに歓迎される職業でもあります。
調理師
調理師は、適切な調理法をもって料理を作り、提供する仕事です。料理人との大きな違いは「調理師免許の有無」です。調理師免許を所持していなければ、調理師を名乗れません。
飲食店の求人情報では、調理免許を所持していることが必須となっていることも。また専門調理師や調理技能士の資格試験に挑戦するためにも、調理師免許が必要になります。
パティシエ
パティシエとは、洋菓子を専門に取り扱う菓子職人です。おもに洋菓子店(パティスリー)やレストラン、ホテル、結婚式場などに勤務します。
洋菓子の本場であるフランスでは、パティシエは国家資格の対象。日本における医者や弁護士と同じくらいに、社会的信用がある職業なのです。
栄養士
栄養士とは、健康な人を対象とした栄養指導や、給食の運営などをおこなう職業です。学校の給食以外でも、保育園や幼稚園、企業、社会福祉施設などでメニュー作成や調理をおこないます。
栄養士と同様に、管理栄養士も安定した人気を誇る職業です。栄養士との違いは、対象が病気を患っている人や高齢者であること。栄養士も管理栄養士も、栄養士法という法律に定められている国家資格です。
ソムリエ
ソムリエも、飲食関連で人気の職業です。ワインに関する豊富な知識を持ち、お客さんに対して適切なアドバイスをおこなう職業を指します。またソムリエは男性の呼び名であり、女性のソムリエは「ソムリエール」と呼ばれます。
ソムリエは資格がなくても自称できますが、知識や実績を裏付けるためにはやはり関連資格が必要です。なかでも『一般社団法人日本ソムリエ協会』が展開する資格の数々は、信頼度をアピールするために優れているとされています。
近年注目されている日本料理の職人!その魅力とは
数ある調理関係の仕事でも、とくに注目度が高い職業が日本料理の職人です。「日本人の日本料理人」は海外からのニーズも高く、収入アップも見込めます。ここでは、日本料理の職人の魅力をご紹介します。人気の職業である理由を知り、子どもの将来の選択肢として役立てていきましょう。
日本の伝統料理を受け継いでいくから
日本料理の職人は、日本の伝統を受け継いでいくという観点から注目を集めています。和食はユネスコ無形文化遺産に登録された食文化であり、世界も認める日本独自のカルチャーです。日本料理の職人は、料理の技術だけではなく日本の文化をも担っています。
グローバル化が進む昨今では、国独自の文化の個性や特異性に注目が集まっています。日本料理は、健康的な食生活を支える栄養バランスに長けているだけではなく、自然の美しさや季節の移ろいの表現、年中行事との密接な関わりなど、さまざまな観点から唯一性が担保されているのです。
海外でも需要が高いから
日本料理の職人は、海外におけるニーズが高まっています。令和5年に農林水産省が発表した情報によると、海外の日本食レストランは令和3年と比べて約3割増加。とくにアジアではコロナ禍による規制解除以降、日本食人気がさらに高まっています。
また世界的な健康ブームも、日本食人気を後押ししています。日本食は洋食と比べ、低カロリー・低脂質・高たんぱく質であることが特徴です。「ヘルシーかつ文化的側面が強く、なおかつ美味しい」が魅力の日本食は、世界各地で厚い支持を受けているのです。
参考:農林水産省「海外における日本食レストラン数の調査結果(令和5年)の公表について」
日本人だからこそできる「おもてなし」
日本料理の職人が人気の理由として、日本人だからこそできる「おもてなし」の精神も挙げられます。おもてなしとは、相手を思いやり、親切に接して歓待することです。おもてなしは日本人の気質や文化が根付いた特有の精神であり、ホスピタリティがともなったサービスにもつながります。
ホスピタリティとの違いは「相手をよく考え抜いて行動すること」。表に出すぎない控えめな思いやりも、おもてなしの特徴です。おもてなしの心を取り入れた日本料理は、さまざまな属性の人々の心をつかみます。
国内にある専門学校で知識や技術を磨けるから
国内にある専門学校で知識や技術を磨けることも、日本料理の職人が注目されている理由の一つです。日本料理の職人のニーズの高まりを受けて、全国的に専門学校が増加傾向にあります。数ある日本食のなかでも、とくに寿司に関連するカリキュラムを取り入れた専門学校は広く展開中です。
日本食や寿司の専門学校の多くは、数カ月程度で卒業できます。未経験でも短期間で基本的なスキルを習得できるため、海外就労を目指している人には人気の手段です。
弟子入りするときのお店もたくさんあるから
弟子入りできるお店が多く存在していることも、日本料理の職人が人気の理由です。専門学校は技術を習得するために優れた手段ですが、より実践的かつ現場ならではのスキルを学ぶために、店舗への弟子入りを選ぶ人も少なくありません。
店舗への弟子入りではお客さんに近い環境で修行ができ、運営や経理などに関連した事務作業も学べます。ただし修業期間が数年単位で設定されている場合があるため、弟子入りの際は計画的な行動が必要です。
日本料理や寿司の職人に向いている人の特徴
ここでは、日本料理や寿司職人に向いている人の特徴をご紹介します。料理人や寿司職人は誰でも挑戦できる職種ですが、仕事への適正があればよりストレスなく日々の業務に励めます。お子さんの個性や特性と照らし合わせ、将来のイメージを広げていきましょう。
日本や日本の料理が好き
日本料理や寿司の職人に向いている人の特徴として、日本や日本の料理が好きであることが挙げられます。日本食は伝統料理でありつつ、日本独自のカルチャーです。
料理人は楽しいことばかりではないからこそ、日本の風土や文化を心から愛していることで、課題や困難を乗り越えられるでしょう。
人を喜ばせることが好き
人を喜ばせることが好きな人も、日本料理や寿司職人に向いています。たとえば「料理が美味しい」だけしか魅力のないお店では、リピーターの獲得は困難です。
味が優れているのは大前提とし、居心地の良さや「また来たい」と思える雰囲気づくりこそが、継続的な運営につながります。お客さんに寄り添った店づくりのためには、相手を喜ばせるおもてなしの精神が必要なのです。
繊細な作業ができる
日本料理や寿司職人の仕事では、繊細な作業が求められます。たとえば食材の細かな切付けや、仕込みの際のミリリットル単位での調整、指先の感覚を頼りにした食材の状態の把握など、挙げればキリがないほどです。
繊細さに欠けている人の調理では、日によって味付けが不安定になってしまいます。細かな作業を集中してこなせる力を持っている人は、職人仕事に向いているといえるでしょう。
努力を怠らない
職人の仕事は、日々が努力の連続です。技術やトレンドはどんどんアップデートされていくため、職人として独り立ちした後も自分を磨き続ける必要があります。
努力の必要性は、日本料理や寿司職人であっても同様です。常に向上心を持ち、自己成長することに喜びを感じられる人は、職人の仕事に向いているでしょう。
人とのコミュニケーションが好き
日本料理や寿司職人に向いている人として、人とのコミュニケーションが好きなことが挙げられます。職人は技術職ですが、お客さんへのサービスの提供も仕事に含まれています。
とくにカウンター席があるお店に立つ場合、お客さんはスタッフとのコミュニケーションも楽しみにしながら来店するものです。相手との対話を心から楽しめる人であれば、ストレスが少ない状態で日々の業務に励めるでしょう。
寿司が好き!寿司の魅力を探求するなら「飲食人大学」
今回は、子どもに人気の職業や、今注目の日本食の料理人についてご紹介しました。もしお子さんが「寿司職人になりたい」「日本食の料理人や調理師になりたい」と考えた場合、ぜひおすすめしたいのが飲食人大学です。
飲食人大学は、3カ月で寿司や和食のスキルを学べる専門学校。入学に年齢制限はなく、10代からでも通学可能です。もちろん、将来的にお子さんが大学卒業した後からでも通えます。お子さんの夢を応援したい保護者様は、ぜひこの機会に無料資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。