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本物の日本食を世界へ広めたい!未経験からカナダで寿司シェフとして働く三原雛乃さんの道のりとは。

三原雛乃さん(みはら・ひなの)

「海外で日本食レストランを開業したい」その夢を胸に、飲食業界全くの未経験からカナダ「Taka Ramen+Sushi Squamish」にて寿司シェフへの道を歩み始めた三原雛乃さん。今回は、彼女が飲食人大学で学んだこと、海外で働く中で得たこと、そして今後の目標について伺いました。

《経歴》
2024年3月 私立大学 卒業
2024年6月 飲食人大学(大阪校)寿司マイスター専科で修業
2024年7月〜 ワーキングホリデーでカナダ・スコーミッシュへ
2024年7月〜 カナダ「Taka Ramen+Sushi Squamish」で寿司シェフとして就職

夢のきっかけは留学先で感じた違和感だった。

——飲食人大学に「入学されるまでの経緯やご経歴」を教えてください。

「飲食人大学」に入学する前は大学の英文学科で、英語を学んでいました。

私は、海外で日本食レストランを持ちたいという夢があります。きっかけは、大学時代の1年間でアメリカ留学していた時に食べた日本食に大きなショックを受けたことです。というのも、海外にある日本食レストランのほとんどが韓国の方や中国の方が運営されていて、日本人が経営しているレストランがほとんどなかったからです。そのため、味が少し違ったり、見た目や料理の提供の仕方にも違和感を感じました。「なければ自分で作ってしまおう」と思い、海外に自分の店を持ちたいと考えるようになりました。

しかし、飲食の経験が全くなく、大学時代のアルバイトでも経験がなかったため、自分に何かできることはないかと探していたときに、飲食人大学を見つけました。「まずは寿司を学んでみよう」と思い、入学を決めました。

——「日本食レストランを開業したい」という夢があるということですが、その中でなぜまず「寿司」を学ぼうと思ったのですか?

海外の人に日本食のイメージを聞くと、必ず一番に出てくるのが「寿司」なんです。トンカツやからあげも人気がありますが、やはり寿司が一番人気です。そのため、まずは寿司を学びたいと思いました。

魚のさばき方から接客まで、毎日が新しい発見の連続。

——寿司職人を目指すにあたって、「飲食人大学」で学ぼうと思った理由を教えてください。

テレビで飲食人大学を卒業して寿司職人になった女性を拝見して、寿司を学べる学校があること、そして「女性でも寿司職人になれるんだ!」と感動し、私も自分も挑戦してみたいと思い、すぐに入学を決めました。

——実際に「飲食人大学」に入学してみて、いかがでしたか?

3ヶ月はあっという間で、とても濃い日々でした。飲食業界は全くの未経験だったので、魚の扱い方や提供の仕方、料理の考え方など、毎日が本当に新しい経験の連続でした。とても楽しかったというのが、一番強く残っている印象です。

——授業の中では、具体的にどのようなことを学んだのでしょうか。

授業では魚の捌き方はもちろん、料理によって魚の捌き方や味付けが異なることも学びました。また、提供練習の際には、お客様に対して失礼がないように気をつける点や、サービス面でも多くのことを学びました。とても有意義な学びの時間だったと思います。

——未経験からの入学ということでしたが、料理を学ぶ際に工夫していた点や、特に努力していたことがあれば教えてください。

毎日、学校が終わって家に帰ってから、授業で学んだことをすべてノートに書き出していました。また、自分が見たことをビジュアル化したいと思い、挿絵を描いて記録するようにしていました。そして、毎日日誌をつけることは必ず行っていました。

未経験でも大丈夫!飲食人大学が開いた海外就職への扉。

——飲食人大学「卒業後の進路」を教えてください。

飲食人大学を卒業後、カナダのスコーミッシュで1年間のワーキングホリデーを過ごしています。現在は、現地にある「Taka Ramen+Sushi Squamish」という日本食レストランで寿司シェフとして働いています。

このお店は、日本にも複数の店舗を展開するラーメン専門店ですが、スコーミッシュ店ではラーメンに加えて寿司も提供しています。メニューは、握り寿司を中心に、海外で人気のロール寿司や、西京焼き、ハマチのカマ焼きなどの一品料理も取り揃えています。

ここには寿司シェフは5名おり、キッチンスタッフや他の寿司シェフを含め、従業員は全員日本人です。

——飲食人大学の学びの中で、今の仕事に活かせていることはありますか。

特に魚の3枚おろしの基本は非常に役に立っています。毎日サーモンを捌いていますが、魚の大小はあっても、その捌き方の手順は全く同じですので、その点は十分に活かせていると感じています。

——大学を卒業後、すぐにワーキングホリデーに行く選択もあったかと思いますが、三原さんはなぜ一度飲食人大学で学んでからワーキングホリデーに行かれたのですか。

それは、仕事に応募する際に、未経験だとキッチンでの仕事は非常に厳しいという話を聞いていたからです。何かアピールできるスキルや経験が欲しかったので、飲食人大学に入学することを決意しました。

実際に海外で応募する際に、経歴上は飲食業界の経験がなくても、飲食人大学で学んだことをアピールすることで、面接官の興味を引くことができました。具体的に「授業で〜を学びました」「実習で〜の経験があります」などと説明することで、未経験であることを補い、飲食人大学で得た知識や技術を評価していただき、最終的に採用に繋がりました。この経験は、私にとって非常に大きなプラスとなりました。

お客様とのコミュニケーションを重ね、現地の食文化を深く理解すること。

——今の仕事のやりがいや、仕事において大切にされていることを教えてください。

大切にしていることは、私も将来的に海外でお店を出したいと考えているので、現地の人の食文化を深く理解することです。具体的には、どのような寿司や魚料理が好まれるのか、どんな食材や調理法が人気なのかなどを日々観察し、現地の人々が何を求めているのかを常に意識しています。

——接客やお客様へのサービスなど、日本とは全く異なる環境で働く中で大切にしていることはありますか?

お客様との距離が非常に近いと感じています。日本では、料理人と客人の間に壁があり、あまりコミュニケーションを取らないイメージがありますが、こちらではシェフ、サーバー、お客様が一体となって会話をする機会が多く、コミュニケーション能力が大きく向上しました。例えば、お客様に日本語で「いらっしゃいませ」と挨拶した後、英語で簡単な会話を楽しんだりすることもあります。ほぼすべてのお客様が会話に応じてくださるので、この点は特に大切にしたいと感じています。

30代での海外開業を目指して日々奮闘中。

——今後の夢や目標について教えてください。

私の夢は、アメリカで自分の日本食レストランを開くことです。

1年間のワーキングホリデー終了後には、セカンドワーキングホリデービザやワークビザを取得し、現在の職場にて働き続けたいと考えています。20代の間にしっかりと経験を積み、30代での海外での日本食レストランの開業を目指しています。

——最後に、入学を検討されている読者にメッセージをお願いいたします。

飲食人大学への入学を迷われている方がいらっしゃいましたら、ぜひ入学していただきたいと思います。私も入学前は、飲食経験がないため不安でしたが、入学してみると全く問題ありませんでした。未経験の方でも、周りの仲間たちがしっかりとサポートしてくれますので、安心してください。

また、ワーキングホリデーを検討されている方も、ぜひ一度挑戦してみてください。異なる文化に触れることは、自分自身の成長に繋がる素晴らしい経験となるはずです。日本の「おもてなし」の心は世界共通ですが、同時に、海外の文化やコミュニケーションの仕方を学ぶこともできます。

今、迷っているなら、新しい世界を広げてみてください。

店舗情報

【店名】Taka Ramen+Sushi Squamish(たか らーめんすし すこーみっしゅ)

【住所】38065 Cleveland Ave Squamish BC V8B 0A1

【問合せ】+1-604- 390-0077

【営業時間】火・水・木曜日 11:00-14:45/16:00-20:30

      金・土曜日 12:00-20:30

【定休日】月・日曜日

【公式HP】https://takaramensushi.com/

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