資料請求はこちら

アメリカの寿司職人、年収はどれぐらい?厳しい寿司職人の世界で働くには

アメリカの寿司職人の世界は厳しいの?

今世界では、日本食の一大ブーム中。2013年には和食がユネスコの無形文化遺産に登録され、世界各国からあらためて日本食に注目が集まりました。中でも寿司は、和食を代表する料理であり食文化です。アメリカをはじめとする大国でも、寿司文化は肯定的に受け入れられています。

今回は、アメリカで寿司職人になるメリットや、アメリカで寿司職人になるために求められる要素などをご紹介します。またアメリカで寿司職人として活躍するために求められる人物像についても解説していきますので、就労や渡米の参考にしてくださいね。

アメリカで寿司職人になるメリット

ここでは、アメリカで寿司職人になるメリットをご紹介します。グローバル化が進む昨今では、日本を離れて海外で就労・開業する人も増加傾向にあります。多くの国や職業の選択肢の中でも、アメリカの寿司職人ならではの魅力や特徴を学んでいきましょう。

日本に比べて給与が高い

アメリカで寿司職人になるメリットとして、日本と比べて給与が高いことが挙げられます。参考までに、日本の寿司職人の平均年収は約453万円といわれています。しかしアメリカの寿司職人は、日本での修業を経ていない場合でも年収1000万円が目指せる職業です。

ただし年収1000万円を得る寿司職人になるためには、相応の努力やコミュニケーション能力などが必要です。またアメリカは日本とは異なり、チップ文化が根付いています。非課税の収入を日常的に得られることも、アメリカの寿司職人の年収が高い理由といえるでしょう。

参考:求人ボックス「寿司職人の仕事の年収・時給・給料」

日本人の寿司職人は優遇されやすい

日本の寿司職人が優遇されやすいことも、アメリカで寿司職人になるメリットです。どのような職業であっても、業務に関わる専門領域に造詣が深い人材は優遇されます。中華料理店であれば中国人、イタリア料理店であればイタリア人が優遇されるように、伝統的和食である寿司に関連する業種では、日本人に信頼が置かれます。

また日本人は「誠実さや真面目さを備えている」というイメージを持たれていることが多く、面接においても安心感や信頼感をアピールすることが可能です。何より、物心ついた頃から寿司に慣れ親しんできた民族であるため、味覚や文化における信頼度は抜群といえるでしょう。

日本食のレストランが増えており、就職しやすい

近年の日本食ブームが影響し、アメリカでは日本食のレストランが増加中です。寿司関連のチェーン店では「くら寿司」や「元気寿司」、和食関連では「一蘭」や「丸亀製麺」「大戸屋」など、名だたる大手チェーンが海外進出を果たしています。

特にロサンゼルスやニューヨークなどの大都市では多くの日本食チェーンが展開中です。寿司職人としての就労に困らないだけではなく、アメリカ人も日本食自体に慣れているため、新しい食文化をゼロから切り開く必要がありません。

アメリカの寿司職人、年収はどれぐらい?

ここでは、アメリカの寿司職人の年収をご紹介します。日本での寿司職人の報酬は、一人前になるまでは日本全体の平均水準よりもやや低い傾向に。高収入や生活水準のアップを目指すためには、アメリカでの開業・就労が勧められます。アメリカの寿司職人の報酬の実態をリサーチしてみましょう。

1000万円から2000万円、稼ぐことが可能!

アメリカの寿司職人は、努力次第で年収1000万〜2000万円を目指せます。前提として、日本とアメリカでは最低賃金に大きな差があります。2024年7月現在、東京の最低賃金は1,113円。アメリカでは州によって約2,830円となっています。

同じように働くだけでも、日本で働く場合の倍以上の報酬が得られるのが大きな魅力。さらにチップ文化もあるため、日本では得られないような高年収に手が届くことが期待できます。

参考:厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」

参考:Googleによるドル円換算

参考:U.S. DEPARTMENT OF LABOR「Consolidated Minimum Wage Table」

日本では半人前レベルでも、海外では重宝される

日本では寿司職人として半人前とされるレベルのスキルしかなくても、アメリカを含む海外では重宝される傾向にあります。日本とアメリカは政治面でも観光面でも親睦が深い関係ですが、アメリカ人の中で「実際に日本まで行って本場の寿司を食べたことがある人」は少ないものです。

しかし多くの日本人は、寿司に特別な関心を持たないような一般庶民でも、何度も寿司を口にしたことがあります。寿司としての「正解」を五感と経験をもって理解しているからこそ、まだスキルが未熟だとしても人材として重宝されるのです。

アメリカで寿司職人をするとき、求められること

ここでは、アメリカで寿司職人をする際に求められる要素をご紹介します。医療職や保育士などとは異なり、寿司職人になるために特別な資格は必要ありません。だからこそ自分をアピールできる能力を獲得することで、就労や開業の可能性は高まります。

最低ラインの語学力

アメリカで寿司職人をするためには、最低ラインの語学力が求められます。とはいえ「最低ラインってどれくらい?」と悩む人もいるでしょう。具体的には、日常生活・接客・仕入れ・ビジネス・緊急時のやり取りに困らない程度といえます。

ビジネス上のやり取りが不安であれば通訳を間に入れる必要がありますが、通訳を探したり報酬面の話をしたりするためにも、やはり英語力が必要です。また接客における英語力は店の評価にも直結するため、確実に獲得したい能力といえるでしょう。

4年以上の寿司シェフ経験

アメリカで寿司屋として就労する際は、4年以上の寿司シェフ経験があると優遇されやすいといわれています。ただし最初から見習い・新人として就労する際は、この限りではありません。

また気軽に行けるようなカジュアルレストランでは、経験年数があまり重要視されないことも。もちろん、ミシュランガイドに掲載されるような高級寿司レストランでは、求められるスキルや実績の水準が上がります。寿司だけではなく、和食全般に精通した経験があれば、さらに有利になるでしょう。

専門学校やトレーニングに通っていた経験はプラス要素!

4年以上の寿司シェフ経験がない場合でも、寿司について学んだ実績の有無によって評価は異なります。たとえば渡米前に寿司・和食の専門学校で学ぶ、専門的なトレーニングを受けるなどの経験があることは、大きなアドバンテージといえるでしょう。

世界的な寿司・和食ブームにともない、日本国内でも数々の専門学校が展開中です。中には最短1カ月で卒業できる寿司専門学校も。とはいえ学習期間の短さだけでは学校の評価はできません。期間・内容・費用・実践量などを総合的に考慮して、入学先を決める必要があります。

お店の雰囲気にあわせた寿司の提供スキル

お店の雰囲気にあわせた寿司の提供スキルも、アメリカで就労するために重要です。たとえば「本格的かつ伝統的な寿司を提供したい」と思っていたとしても、カジュアルでトレンド感のある雰囲気のお店で働く場合は、その客層にあわせたネタやメニューを考案する必要があります。

またアメリカ国内でも、地域によって手に入りやすい食材は異なります。手に入る食材、お店の雰囲気、ネタのクオリティ、トレンド、価格帯など、さまざまな要素を複合的に考えた上で、顧客にとって満足度の高いメニューを考える必要があるのです。

海外で働くときの注意点

ここでは、アメリカを含む海外で働くときの注意点をご紹介します。海外と一口に言っても、渡航先によって特徴や懸念点は多種多様。就労を検討している国の文化や国民性をリサーチしつつ、税金や衣食住など暮らしにかかわる情報も調べていきましょう。

渡航費用や生活費を確保しておく

海外で働く際は、渡航費用や当面の生活費を確保する必要があります。必要な金額は、国の物価や就労条件によって大きく異なります。

一般的に、生活費は一ヶ月分を用意しておくと安心といえるでしょう。ただし、日本にいる間に就労先の目途がついていない場合はその限りではありません。費用不足で帰国という事態にならないよう、渡米前に数カ月先までの生活のプランニングを行いましょう。

就労ビザの申請をする

海外で働くためには就労ビザが必要です。就労ビザの名称や条件、取得に必要な費用、優先される職業などは、国によって異なります。

2024年現在、アメリカで寿司職人として働く場合は、「E-2ビザ」「L-1ビザ」「O-1ビザ」の3種類から選ぶのが一般的です。どのビザが自分に合っているかを見比べ、計画的に準備を行いましょう。

参考:在日米国大使館と領事館「ビザサービス」

日本と海外の文化の違いを理解しておく

海外で就労・開業をする際は、日本と海外の文化の違いをあらかじめ理解することが大切です。特に宗教観に関連する文化の違いは、大きなストレスやトラブルの原因になります。

宗教観・国民性・食文化によって、同じような風土や気候であっても、提供するメニューの内容が異なります。また心地よいおもてなしを実現するためにも、風習の違いを学ぶことが重要です。

海外転職に特化したエージェントを利用して、サポートを受ける

海外就労や転職を検討している人は、海外でのビジネスに特化した転職エージェントを活用しましょう。信頼できるエージェントを選ぶことで、自分に合った求人を見つけやすくなります。

エージェントは、第三者目線でキャリアの提案をしてくれるだけではなく、現地の正しい情報を伝えてくれる点も大きな魅力。また就労の際は、面倒な手続きをサポート・代行してくれます。

日本のような医療サービスを受けられる国は少ない

海外で働く前に、明確に認識しておきたいポイントがあります。それは、日本のような医療サービスを受けられる国は少ないということです。

国によっては、簡単な診察を受けたり処方箋をもらったりするだけで、日本では考えられないほど高額な費用が発生する可能性があります。一方で医療費が安い国では、税金が高い傾向に。渡航先の医療体制や費用の目安、保険などの情報は、必ず細かくチェックしましょう。

アメリカの寿司職人に向いている人

ここでは、アメリカの寿司職人に向いている人の特徴をご紹介します。働く国が変われば、文化や人々の性質なども大幅に異なるものです。日本では寿司職人として活躍できる人でも、アメリカだとストレスがたまってしまうことも。アメリカでも自分らしく寿司職人ができる人の特徴をチェックしてみましょう。

積極的にコミュニケーションがとれる

アメリカの寿司職人に向いている人の特徴として、積極的にコミュニケーションがとれることが挙げられます。日本では「察する」ことや思いやりが美徳とされるシーンが多いですが、アメリカでは自分の気持ちを明確に伝える姿勢が重要です。

沈黙や遠慮は「自己発信力や自己主張力が弱い人」というレッテルを貼られてしまい、ネガティブなイメージを与えてしまうでしょう。お客さんへの接客はもちろん、仕入れやビジネス上のやり取りなども寿司職人の仕事なのです。

自分で問題解決ができる

自分で問題解決ができることも、アメリカの寿司職人において重要な能力です。アメリカに住んでいる人たちは、日本人と比べて小さなことを気にしない場合が多いといえます。困ったことがあって他者や業者を頼ったときも、期待する成果を出してもらえない場合があるでしょう。

そのためストレスが少ない状態で寿司職人を続けるためには、小さな問題ごとは自分一人の力で解決することが求められます。問題解決のためには、寿司職人に関連するスキルはもちろん、基礎的な英語力(リスニング・スピーキング・ライティングなどを含む)の習得が必要です。

環境の変化にうまく適応できる

環境の変化にうまく対応できる人も、アメリカの寿司職人に向いています。なぜならアメリカは、地域によって日本と大きく風土が異なるからです。気候や食文化、コミュニケーションのスタイルなど、あらゆる要素が日本とは異なります。

特に食事・インフラ・サービスなどの面では、人によって大きなストレスを感じるでしょう。英語が話せたとしても、食べ物が口に合わないことで精神的にひどく落ち込んでしまう人がいるほどです。外的要因に心を乱されず、自分らしさを持ち続けられる人であれば、アメリカでも健康的に働けるでしょう。

英語や寿司技術への向上心がある

アメリカの寿司職人に向いている人の特徴として、英語や寿司技術への向上心があることが挙げられます。英語力の向上は、接客や日常生活におけるコミュニケーションにはもちろん、契約やビジネス上のやり取りで騙されないためにも重要です。

寿司技術の向上は、寿司職人として永続的に求められます。年齢を重ねて体力が失われても、確固たる寿司のスキルとトレンド察知能力があれば、いつまでもリピーターがつくものです。就労や起業をゴールとせずに、長期的に自分を磨き続ける姿勢が求められるでしょう。

寿司が好き

アメリカの寿司職人に向いている人の特徴は、寿司が好きであることです。「寿司職人として働くなら、寿司が好きなのは当たり前では?」と思うかもしれません。しかし、海外で寿司職人として働く理由は人それぞれです。

寿司を心から愛している人もいれば、年収アップを最優先に考えている人も。漠然と「自分を変えたい」と思った結果、寿司職人を選ぶ人もいるでしょう。どんな理由であれ、海外での寿司職人の活動はさまざまな苦労があるものです。どんな困難に直面しても、寿司が好きだという気持ちさえ残っていれば、心を強く持って乗り越えられるでしょう。

アメリカで寿司職人を目指すなら飲食人大学

今回は、アメリカで寿司職人として働く際に求められる要素や、アメリカの寿司職人に向いている人の特徴などをご紹介しました。海外で寿司職人として活躍する方法として推奨されるのが、寿司や和食に特化したスキルを学べる専門学校です。

3カ月で寿司職人としてのスキルを学べる「飲食人大学」では、海外就労コースを備えた「寿司マイスター専科」を展開しています。海外就労コースは、グローバルに活躍する寿司職人希望者を力強くサポートするコースです。

「アメリカで寿司職人として活躍したい」「寿司職人として海外での就労を視野に入れている」という人は、ぜひこの機会に無料資料請求やオンライン学校説明会などを検討してみてくださいね。

海外移住成功の鍵は寿司職人だった!