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魚の捌き方の種類、全部覚える必要なし。プロが教える「4つの形」で9割の魚は捌ける【一覧表・解説付き】

スーパーの鮮魚コーナーや釣り場で、見たことのない美味しそうな魚に出会ったことはありませんか?

「食べてみたいけれど、捌き方がわからないから……」

そうやって、いつもアジやサケの切り身ばかり選んでしまう。そんな経験を持つ人は少なくありません。YouTubeで検索すれば手順動画は出てきますが、魚の種類は無数にあります。「アジはこの動画」「カレイはこの動画」「イカはこれ」と、毎回検索しながら料理をするのは大変ですよね。

「プロの料理人は、すべての魚の捌き方を暗記しているの?」

そう思われるかもしれませんが、実は違います。私たちプロは、魚の捌き方を 「丸暗記」 しているわけではありません。魚の 「形(体型)」 を見て、どの捌き方が適しているかをその場で判断しているのです。

この「判断の基準」さえ知ってしまえば、初めて見る魚であっても、「この形なら、こう捌けばいいんだな」と直感的に手が動くようになります。

この記事では、飲食人大学が3ヶ月という短期間で寿司職人を育成するために教えている、魚の捌き方の 「共通ルール」 を公開します。

難しい専門用語や、職人のカンに頼るような話はしません。魚の骨の仕組みと、料理をおいしくするための「理屈」を知れば、魚料理はもっと自由で楽しいものになります。

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結論:魚の捌き方は「体型」で決まる【分類マトリクス表】

まず最初に、一番大切な結論からお伝えします。

魚の捌き方は、その魚が海の中でどのように泳いでいたか、つまり 「体型(ボディプラン)」 によって決まります。大きく分けて、以下の4つのパターンを頭に入れておくだけで、ほとんどの魚に対応できるようになります。

魚の体型別・捌き方対応表

体型分類特徴代表的な魚最適な捌き方プロが選ぶ理由(理屈)
1. 紡錘型・側扁型流線型で泳ぎが速い、または左右に平たいアジ、タイ、サバ、ブリ、イサキ三枚おろし背骨が体の中心にあり、左右の身の厚さが均等なため。最も基本的な形。
2. 縦扁型(扁平型)海底に張り付くように上下に平たいヒラメ、カレイ、マゴチ五枚おろし背骨が平らな体の中央にあり、ヒレを動かす筋肉(エンガワ)が発達しているため、細かく分ける必要がある。
3. 円筒型(長物)細長く、ヘビのような形ウナギ、アナゴ、ハモ背開き・腹開き体が細長く、三枚におろすのが難しいため。開いて長い身を活かす。
4. 脆弱・特殊型身が極端に柔らかい、またはウロコが特殊イワシ、アマダイ、タチウオ手開き・すき引き・大名おろし包丁の熱や圧力で身が崩れるのを防ぐため、あえて特殊な方法をとる。

いかがでしょうか? 「魚の名前」で覚えるのではなく、「形」で分類する。これがプロの頭の中にある地図です。

次章からは、それぞれの捌き方がなぜその形になったのか、失敗しないためのコツと共に詳しく解説していきます。


決定版!基本から特殊技法まで「捌き方の種類」完全解説

ここからは、上記の分類に基づき、具体的な捌き方の種類と、その技法が選ばれる理由を深掘りします。

1. 【基本】三枚おろし

最もポピュラーで、魚を捌く基本中の基本となる技法です。

どんな魚に使う?

アジ、タイ、サバ、ブリ、マグロなど、普段よく目にする「泳ぐ魚」の大半はこの捌き方です。

どんな構造?

魚体を「左の身」「右の身」「真ん中の骨(頭つき)」の3つのパーツに分けるので「三枚おろし」と呼びます。

プロの視点:なぜ三枚なのか?

これらの魚は、背骨を中心にして左右に対称的な筋肉がついています。背骨に沿って包丁を入れることで、最も無駄なく身を取ることができるからです。

重要なのは、包丁の 「重さ」 を利用することです。特にマダイやブリのような大きな魚の場合、中骨や頭の骨は非常に硬くなっています。ここで活躍するのが「出刃包丁」です。出刃包丁は厚みと重さがあり、その重さを利用して「落とす」ように骨を断つことで、力のない人でも硬い骨を切ることができます。

また、プロは骨に身を残さないために、視覚だけでなく 「音と感触」 を頼りにします。包丁の先が骨に当たっている「カリカリ」という感触を感じながら刃を進めることで、ギリギリのラインを攻めることができるのです。

2. 【効率重視】大名おろし

三枚おろしの変形バージョンです。

どんな魚に使う?

キス、コアジ、イワシなどの小型魚や、タチウオ、サンマなどの細長い魚。

どんな技法?

三枚おろしのように「腹・背・腹・背」と丁寧に包丁を入れるのではなく、頭を落とした後、中骨に沿って一気に包丁を走らせて身を切り離します。

メリットとデメリット

  • メリット: 手数が少ないため圧倒的に速い。また、魚を触る回数が減るため、手の熱で鮮度が落ちるのを防げます。
  • デメリット: 中骨に身が多く残ってしまいます。

昔のお殿様(大名)のように、「身を贅沢に残す食べ方」であることからこの名がついたと言われています。しかし現代のプロの現場では、残った骨を「骨せんべい」にして提供することで、無駄なく美味しく活用しています。

3. 【高難度】五枚おろし

ヒラメやカレイなどの「平たい魚」専用の捌き方です。「三枚おろしじゃダメなの?」と思うかもしれませんが、これには明確な理由があります。

どんな魚に使う?

ヒラメ、カレイ。

どんな構造?

上側の身を「背・腹」の2枚、下側の身を「背・腹」の2枚、そして中骨1枚の計5枚に分けるため「五枚おろし」と呼びます。

プロの視点:なぜ五枚なのか?

ヒラメやカレイは、海底に張り付くために体が平たくなっていますが、実は背骨は体の厚みの真ん中ではなく、 「幅の真ん中」 にあります。そして、ヒレを動かすための筋肉である 「エンガワ(縁側)」 が発達しています。

もしこれを無理やり三枚におろそうとすると、貴重なエンガワが骨に残ってしまったり、身がボロボロになったりしてしまいます。 五枚おろしは、体の中央にある背骨に沿って切り込みを入れ、そこから外側に向かって身を「剥がす(スキ取る)」ように包丁を動かします。こうすることで、複雑な骨の形に合わせられ、エンガワもきれいに取ることができるのです。

寿司職人にとって、ヒラメを美しく五枚におろせるかどうかは、一つの技術の到達点でもあります。

4. 【地域性】背開き・腹開き(関東流・関西流)

ウナギやアナゴなどの「長物(ながもの)」に使われる技法です。ここでは、単なる手順の違いだけでなく、 「関東と関西の違い」 という面白い文化と理屈について触れておきましょう。

どんな技法?

  • 背開き(関東): 背中から包丁を入れて、腹側がつながった状態で開く。
  • 腹開き(関西): 腹から包丁を入れて、背側がつながった状態で開く。

なぜ地域で違うのか?(よくある俗説と真実)

よく言われるのは、「武士の多い江戸(関東)では切腹を嫌って背開きにし、商人の多い大阪(関西)では腹を割って話すことから腹開きにした」という説です。 しかし、料理の世界にはもっと合理的な 「調理科学的な理由」 があります。

  • 関東(背開き)の理由: 関東のウナギ料理は、焼く前に一度 「蒸す」 工程が入ります。蒸すと身が非常に柔らかくなるため、もし腹開き(身の薄い腹側が端になる)にして串を打つと、蒸している最中に身がちぎれて串から落ちてしまうのです。背開きにすれば、厚みのある背中の肉に串を通せるため、蒸しても崩れにくくなります。
  • 関西(腹開き)の理由: 関西は蒸さずに直火で焼く「地焼き」が主流です。長時間焼くと皮が縮んで身が反り返りやすくなりますが、腹開きの方が焼いた時の縮みに強く、平らな形を維持しやすいのです。また、腹の脂を適度に落としながら香ばしく焼くのにも適しています。

つまり、捌き方の違いは、その後の 「加熱方法の違い」 に合わせ合理的に進化した結果なのです。

5. 【特殊】手開き

包丁を使わない捌き方です。

どんな魚に使う?

イワシ(鰯)。

プロの視点:なぜ手なのか?

イワシは漢字で「魚偏に弱い」と書くほど、非常に身が柔らかくデリケートな魚です。また、イワシの脂は融点が低く、人間の体温や包丁の摩擦熱だけで溶け出したり、包丁の金属に反応して酸化(劣化)したりしやすい性質があります。

指を使って優しく骨と身を剥がす「手開き」を行うことで、身の繊維を傷つけず、金属臭も移さずに、イワシ本来の旨味を保つことができます。小骨も骨と一緒に外れやすいため、一石二鳥の技法です。

6. 【特殊】すき引き

ウロコの取り方の特殊技法です。

どんな魚に使う?

アマダイ、ヒラメ、ハタなどの、ウロコが細かく皮が薄い魚。

どんな技法?

普通のウロコ取り器(ガリガリする道具)を使わず、柳刃包丁を寝かせて、皮の表面のウロコだけを 「薄くスライス」 するように切り取ります。

プロの視点:なぜすき引きなのか?

これらの魚は身が柔らかいため、力任せにウロコを取ろうとすると身がつぶれてしまいます。まるで外科手術のように表面だけを取り除く「すき引き」は、身へのダメージをゼロにしつつ、厨房にウロコが飛び散るのも防ぐ、高等テクニックです。

7. 【特殊】筒切り

魚を開かずにそのまま切る技法です。

どんな魚に使う?

サンマ、サバ、イワシなどを煮魚にする時。

プロの視点:なぜ筒切りなのか?

煮魚は長時間煮込むと身が崩れやすくなります。筒切りにすると、皮と背骨が円筒形の構造(アーチ構造)を保ってくれるため、煮崩れしにくくなります。また、骨の断面から良い出汁が出るため、煮汁のコクが増すというメリットもあります。


[実録] 3ヶ月で「魚種ごとの正解」をマスターした職人たち

「こんなにたくさんの種類や理屈、覚えられる自信がない……」

そう思った方もいるかもしれません。昔ながらの修行の世界では、「見て盗め」と言われ、何年もかけて体で覚えるのが当たり前でした。

しかし、飲食人大学では、これらの技法を 「理論」と「実践」の繰り返し で、わずか3ヶ月で習得します。実際に、未経験からスタートし、魚種ごとの捌き方を完全にマスターした卒業生たちの声を紹介します。

「ヒラメの5枚おろし」も「穴子の開き」も自信を持って実践

卒業生:芝 滉心(しば・こうしん)さん

芝さんは、飲食人大学での濃密な3ヶ月間を振り返り、特に印象に残った授業として 「ヒラメの5枚おろし」「穴子の腹開き・背開き」 を挙げています。

これらは、家庭料理ではまず行わない難易度の高い技法です。しかし、芝さんはこれらを単なる知識としてではなく、現場でお客様に提供できるレベルの技術として習得しました。

なぜ短期間でそこまでできるようになるのでしょうか? それは、飲食人大学が「なぜその捌き方をするのか」という 「理屈」 を徹底的に教えるからです。理屈がわかれば、失敗の原因がわかります。原因がわかれば、修正ができます。このサイクルを高速で回すことで、10年分の修行を3ヶ月に圧縮することが可能になるのです。

👉 芝 滉心さんのインタビュー記事全文はこちら

「魚だからこう」ではなく「この魚にはこれ」という最適解を学ぶ

卒業生:松下 凌(まつした・りょう)さん

松下さんが飲食人大学で学んだ最大の収穫は、魚に対する 「解像度」 が上がったことでした。

「魚だからこう」ではなく「ヒラメに対してはこれが良いよ。鯛に対してはこれが良いよ。」という風に教えてもらうことができ、現在も実践しています。

このように語る松下さんは、魚をひとくくりにするのではなく、それぞれの魚が持つ個体差や特性に合わせて、捌き方や仕込みを変える技術を身につけました。

「捌き方の種類」を知っているだけでは、プロとは言えません。目の前の魚の状態を見て、「今日は脂が乗っているから、皮を残して湯霜(ゆしも)にしよう」といった応用ができること。それが、飲食人大学が目指す「現場で通用する職人」の姿です。

👉 松下 凌さんのインタビュー記事全文はこちら

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魚の捌き方に関するよくある質問(FAQ)

ここでは、これから魚捌きに挑戦する方が疑問に思いやすいポイントをまとめました。

Q. 捌くのが一番難しい魚の種類はなんですか?

A. 一般的に難しいとされるのは、骨切りが必要な 「ハモ」 や、有毒部位の除去が必要な 「フグ」 です。これらは特殊な技術と資格(フグの場合)が必要です。 また、身近な魚では 「ヒラメ」 の五枚おろしも、慣れないとエンガワをきれいに残すのが難しく、難易度は高めです。しかし、骨の構造を理解すれば必ずできるようになります。

Q. 初心者が最初に練習すべき魚と捌き方は?

A. 最初は 「アジの三枚おろし」 がおすすめです。アジはサイズが手頃で、骨もそこまで硬くなく、スーパーで安価に入手できます。また、構造が「ザ・基本」であるため、アジが捌ければタイやサバなど多くの魚に応用が効きます。まずはアジで「骨の上を包丁が走る感覚」を掴んでください。

Q. 捌き方の種類によって包丁は変えるべきですか?

A. はい、変えることで上達が早くなります。 基本的には、骨を切ったり頭を落としたりする荒い作業には、重くて厚い 「出刃包丁」 を使います。 そして、柵(サク)にした身を刺身に引く(切る)繊細な作業には、細長くて鋭い 「柳刃包丁」 を使います。 道具の役割分担を理解することは、魚の細胞を壊さず美味しく食べるための第一歩です。


まとめ:技術は「時間」ではなく「密度」で作られる

魚の捌き方は、一見すると複雑で種類が多く、覚えるのが大変そうに見えるかもしれません。しかし、今回ご紹介したように、そこには必ず 「理由」 があります。

  • 泳ぎ回る魚は三枚におろす。
  • 海底の平たい魚は五枚におろす。
  • 長い魚は開く。
  • 弱い魚は手で開く。

このシンプルな法則さえ理解してしまえば、魚屋さんの前で立ち尽くすことはもうありません。「この魚は紡錘型だから、三枚おろしだな」と自信を持って選べるようになるはずです。

飲食人大学では、こうした「料理の理屈」を一つひとつ丁寧に、かつ実践的に指導しています。「見て覚えろ」ではなく、「なぜそうするのか」 を言葉で伝え、手で実践する。その密度の高い時間の積み重ねが、わずか3ヶ月で未経験者をプロの寿司職人へと変える秘密です。

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