飲食人大学

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元プロゴルファーが新たな道を切り拓く!寿司職人へ転身し、人気寿司店「恵比寿えんどう」で活躍中の北村征大さんの今後の目標とは。

北村征大さん(きたむら・もとはる)

プロゴルファーから寿司職人への華麗な転身を果たした北村征大さん。人気寿司店「恵比寿えんどう」で活躍中の彼に、飲食人大学での学びや今後の夢について聞きました。

《経歴》
2019年3月 私立大学 卒業
2019年4月〜 プロゴルファーとして活躍(4年)
2023年2月〜 ケータリング業開始
2023年3月 飲食人大学(東京校)寿司マイスター専科で修業
2023年5月〜 東京・恵比寿「恵比寿えんどう」で勤務

元プロゴルファーが挑む!寿司職人への華麗な転身。

——飲食人大学に「入学されるまでの経緯やご経歴」を教えてください。

中学時代からゴルフをしており、大学卒業後は4年間プロゴルファーとして活動していました。プロとしての道を諦めた後、飲食人大学の存在を知り、今後は手に職をつけたいという思いから入学を決めました。

——ゴルフと寿司職人は全く異なる道ですが、なぜ寿司職人になろうと考えたのですか?

ゴルフを辞めた後、何をするか考えていたところ、年収8000万円という寿司職人の収入に関する記事を見つけ、興味を持ちました。昔から寿司が大好きで、自宅で握ったりしていたこともあり、ちょうど時間的な余裕もあったため、試しに挑戦してみようと軽い気持ちで飲食人大学に入学しました。

寿司職人への道はケータリングから始まった。

——飲食人大学「卒業後の進路」を教えてください。

卒業後は、自分でケータリング業を始めようと、いろんな人の家で寿司を握ったりして過ごしていました。そんな中、たまたま現在勤めている「恵比寿えんどう」の大将、遠藤さんに会い、「うちの店でちょっと働いてみないか」と誘っていただき、軽い気持ちで体験に行ってみました。そこで寿司の形を通して食に対する深い何かを感じることができ、「恵比寿えんどう」で働くことを決めました。現在は働いて10ヶ月程(取材当時)になります。

——ケータリング業を始めたきっかけはなんですか?

飲食人大学に入学して2ヶ月ほど経った頃、自宅に人を呼んで寿司を握ってみました。人前で寿司を握って提供することによって、自分に責任が伴うことを実感し、やり遂げたことで自分の成長を感じることができました。飲食人大学を卒業後は、寿司のケータリング業を続け、知り合いからの依頼を受けていました。

——そうだったんですね。ケータリング業はお一人でされてたんですか?

そうですね。準備から仕入れまで全て1人で行っていました。

飲食人大学で学んだ経験があったからこそ、今がある。

——寿司職人を目指すにあたり、飲食人大学で学ぼうと思った理由を教えてください。

恵比寿という立地にある東京校が、通学に便利だったという点が大きかったです。また、尾上先生と面談させていただき、食に対する考え方や大学での学びについて丁寧に説明していただきました。先生からは、「入学後は厳しい環境になることもありますが、その分得られるものはとても多いですよ。」と励ましの言葉もいただき、飲食人大学への入学を決意しました。

——実際に「飲食人大学」に入学してみて、いかがでしたか?

正直、毎日が辛くて挫けそうになることもありました。しかし、飲食人大学で学んだ経験があったからこそ、今の店にもスムーズに入ることができたと思います。包丁の握り方から基本的な調理技術まで、一から丁寧に指導してもらったことも良かったですし、さまざまな魚の捌き方を学ぶ機会があったのは大きかったです。もしも飲食人大学に入学せずに素人のままお店に入っていたら、もっと時間が必要だったのではないかと思います。

——授業の中で印象に残っていることや、学びになったことを教えてください。

授業では基本的に叱られてばかりでした。しかし、飲食業界において全く経験がない私に対して、厳しい指導をしてくださったことには本当に感謝しています。何をしてはいけないか、たとえば包丁を適当に扱ってはいけないなど、飲食業界の基本をお寿司屋さんに入る前にしっかりと教えていただいたことには本当に感謝しています。

休日はお店で自ら考案したおまかせコースを提供。

——飲食人大学の学びの中で、今の仕事に活かせていることはありますか。

技術面では、このインタビューでは伝えきれないほどたくさんの学びがあり、基本的なことは尾上先生から全てご指導いただきました。特に感謝しているのは、メンタル面の強化です。当時私は27歳でしたが、この年になって叱られる機会は少なく、叱ってもらえるという経験は貴重でした。先生から厳しく指導いただいたことで、精神的に強くなり、どんな状況でも前向きに取り組めるようになったと思います。

——3ヶ月という短期間で学んだ技術に対する印象はいかがですか?

短期間でも真剣に学べば、寿司職人として多かれ少なかれ収入を得られることを実感しました。もし飲食人大学に入らず、一人でやろうと思ったら途中で諦めていたと思います。しかし、仲間と共に学び、辛いときも支え合いながら乗り越えられたことは、私にとってかけがえのない経験となりました。

——現在のお仕事の内容を教えていただけますか。

当店には2番手というポジションはありませんが、現在、私ともう一人の仲間が最古参としてお店を支えています。仕事内容は基本的に皆同じですが、魚を捌いたり、焼き物の下ごしらえなどをしています。握る場所は一つしかなく、基本的に大将が握ったり、仕上げをするので、そのサポートがメインです。

また、お店の休日には、知り合いのお客様を招いて、私がつけ場にたって寿司のコースを提供させていただいてます。

——そこで得る経験は、技術の向上や学びになりそうですね。

そうですね。休日のコース提供での反省点や足りなかったところをまた大将から学んで、次のおまかせコースに活かせるよう日々精進しています。

——そのおまかせコースは自分で考案されるんですか?

本を読んだり、自分でさまざまな料理に挑戦しています。わからないことがあれば大将に聞いて、良いアイデアを教えてもらうこともあります。

——そのコースやお寿司を提供するにあたって、北村さんがこだわっているポイントはありますか?

自分自身を試したいという気持ちが強く、新しい魚を買ったりすることで自分の技術を磨いています。例えば、マグロでも産地によって味が異なるので、さまざまな産地のマグロを買ってきて、自分で勉強しています。その産地のマグロはどのような特徴があるのか、などを学ぶことができるので、お金を稼ぐというよりも自分の学びを重視しています。

—大将が握っているところでの接客から学ぶポイントはどんなことありますか?

接客中に大将がどのような話をしてるのか、どんな話題で盛り上がるのか、話しかけるタイミングなど、接客一つにしても考えさせられることばかりです。私も実際に試してみて、振り返ってを繰り返し、常に試行錯誤しています。

3ヶ月間本気で取り組めば何にでもなれる。

—今後の夢や目標について教えてください。

今のお店や飲食人大学で料理の楽しさを学んだことで、将来的には料理を研究しながら、より美味しいものを作りたいと考えています。

具体的には決まっていませんが、自分のお店を持ったり、海外で挑戦したりもしたいです。気持ちや直感を信じて行動することが大切だと思ってるので、なるべく行けるときに、行きたいと思ったときに行動したいと思っています。

飲食人大学への入学が今に繋がってるといった感覚でしょうか?

そうですね。飲食人大学で感じたのは、本気で3ヶ月間取り組めば何にでもなれるということです。3ヶ月頑張れば、寿司職人としての基本的なスキルを習得でき、お客様からお代金をいただけるようなレベルに到達できたという経験は、私にとって大きな学びとなりました。本気で何かを3ヶ月間学ぶことで、得られるものは金銭的な報酬だけではありません。周囲から一目置かれるようなスキルを身につけることは、大きな自信になります。この点において、飲食人大学は非常に価値のある学びの場だったと感じています。

——最後に、入学を検討されている読者にメッセージをお願いいたします。

悩んでいるのであれば、行動に移すべきだと思います。私は、若い今だからこそ、お金のことよりも時間を大切にし、新しいことに挑戦したい気持ちがあるなら、何事も思い切って行動に移し、真剣に取り組んでみるべきだと思っています。

店舗情報

【店名】恵比寿えんどう(えびすえんどう)

【住所】東京都渋谷区恵比寿南1-17-2 4F

【問合せ】03-6303-1152(完全予約制)

【営業日】月・火・水・木・金・土・日曜日

【ランチ】12:00〜【ディナー】17:30〜/20:30〜

【定休日】不定休

【URL】https://www.instagram.com/ebisu_endo?igsh=MTQ2czlxOHJscWUzcg%3D%3D