目指すは世界！高校卒業後、飲食人大学で寿司職人の道を切り開いた村上智紀さんの挑戦。

2024年04月12日

村上智紀さん（むらかみ・ともき）

高校卒業後、海外で花を咲かせるために寿司職人の道を歩み始めた村上智紀さん。東京・銀座の名店「鮨さえ㐂」で技術に磨きをかける彼に、寿司職人を目指した理由や飲食人大学での学びについて聞きました。

《経歴》
2023年3月私立高校卒業
2023年4月飲食人大学（大阪校）寿司マイスター専科で修業
2023年8月〜東京・銀座「鮨さえ㐂」にて勤務

技術を身につけて、海外で花を咲かせたい。

——飲食人大学に「入学されるまでの経緯やご経歴」を教えてください。

高校を卒業してすぐに、飲食人大学に入学しました。高校時代はアメフト部に所属しており、アメフトの推薦もいただきましたが、目指していた強豪校からの推薦を得ることができず、アメフトの道を諦めました。次はどうしようか自問自答した際、海外で挑戦したいという気持ちが芽生えました。早速、4月から海外で挑戦しようと意気込んでいましたが、ふと「それだと日本に帰ってきた時に厳しいのでは」と思い、海外でもしっかり花を咲かせることができるような技術を身につけてから行こうと考えました。そのような経緯で「一生日本に帰らないぞ！」というくらい強い気持ちで、寿司職人を選びました。

非日常、驚き、喜びを提供できることが魅力。

——飲食人大学「卒業後の進路」を教えてください。

現在は銀座「鮨さえ㐂」で働いています。ここでは大将が全て握るため、それ以外の仕込みなどを担当しています。最初は洗い物などから担当することになるだろうと予想していましたが、大将は新しい考え方を持った方で「技術を身につけるように」と言ってくれます。

——なぜ寿司職人になろうと思ったのですか？

海外を目指していたので、海外で飲食店を開くなら「寿司しかない」と思っていました。まずは技術を磨いてそれに見合うレベルにならないといけませんが、単価が高いというところにも惹かれました。もし、ラーメン屋を開くとしたら、単価は頑張っても1500円程だと思います。頑張った分、1人あたり4万円いただけるか、それとも1500円いただけるかと考えたとき、単価が高い方が頑張る甲斐があると感じました。

——村上さんが感じる「寿司の魅力」は何ですか？

外国の方を中心に、私の周囲の方々は寿司と言えば握ってもらうものではなく、回転寿司が一般的だと思います。そのため、私が寿司を握ると、非日常を感じてくれるというか、皆驚き、喜んでくれるんです。そこが魅力ですね。

即戦力として活躍できる知識を身につけることができた。

——実際に「飲食人大学」に入学してみて、いかがでしたか？

実際に、入学・卒業してから働いてみて思うのは、「為になった」ということです。3ヶ月間、朝から晩までしっかり勉強していたので、知識を十分に身につけることができたと感じています。やはり、知識がゼロの状態より、ある程度の知識を身につけてから店で働く方が、大将の現在の一番弟子の方もやりやすいと言っていましたし、そのような点が入学してよかったと思うところです。