海外で働きたい!海外就労の方法や事前に知っておくべきポイントとは?
海外で働きたい!海外就労するためにはどうすればいい?
海外就労は、第二の人生を始める方法の一つです。しかし海外で働くためには、モチベーションや行動力だけでは足りません。海外での安定した生活を築くために、日本にいる時点から始められる準備を進めていきましょう。
今回は、海外で働きたい人のために、海外就労に必要なフローをご紹介します。海外移住は人生において大きな転機だからこそ、求められるタスクの数や優先順位を深く理解する必要があります。今、自分がするべきことを客観的に把握したうえで、一つひとつのタスクをクリアしていきましょう。
海外で働くためのフロー
ここでは、海外で働きたい人が進めるべきフローをご紹介します。
- ビザの取得
- 雇用契約の獲得
- 必要なスキルや資格の認定
- 労働許可の申請・税金や社会保険の把握
- 言語の習得
- 海外で働くにはどんな方法がある?
- ワーキングホリデー制度の活用
- 外国の日系企業への就職
- 海外赴任のある国内企業への就職
- 居住地に縛られずフリーランスで働く
出発予定日から逆算し、計画的に準備を進めていきましょう。
ビザの取得
海外移住で必ず必要になる要素が、ビザの取得です。そもそもビザとは、渡航者の身元が安全であることを示すために、渡航先の国が発行する証明です。ビザの種類や取得条件、費用などは国によって異なります。
海外移住のビザでは、起業家ビザ・就労ビザ・リタイアメントビザが代表的です。他には配偶者ビザ・技術独立永住ビザなど、国ごとに幅広い種類が展開されています。自身のライフスタイルに合ったビザの種類を定め、取得に向けて行動していきましょう。
雇用契約の獲得
安定した海外就労において、当面の課題となるのが雇用契約の獲得です。とくに留学やインターンの経験がない人にとって、いきなりの海外就労は現実的ではありません。海外企業への就職では語学力はもちろん、専門的なスキルが求められます。
しかしなかには、日本語しか話せなくても働きやすい職場や、すでに所持している資格や経験を生かして働ける職場も多いものです。国外支店を有している日本企業への就職を視野にいれながら、確実な雇用契約を探しましょう。
必要なスキルや資格の獲得
就労する国や職場の目途が立ったら、必要なスキルや資格の獲得を目指します。国内で有効な資格が、海外就労では通用しないケースもあります。資格によっては、足りない部分だけを学習することで海外就労用の内容に置き換える処置も可能です。
海外移住に特化した転職エージェントからサポートを受けている場合、必要なスキルについてアドバイスしてもらえることも。スキルや資格は移住後のキャリアアップにもつながるため、渡航前からコツコツ準備しておきましょう。
労働許可の申請・税金や社会保険の把握
海外就労では、労働許可の申請や税金・社会保険の把握が大切です。たとえば1年以上の滞在を予定している場合、渡航日の14日以内に「海外転出届」を提出する必要があります。日本から住民票を抜くと、国民健康保険や国民年金に加入する義務がなくなります。
国によっては、滞在期間を問わず入国後すぐに「労働者向けのビザの手続き」が必要なケースも。移住先の国における労働許可と、日本におけるビザの申請は、国ごとに順番が異なります。
言語の習得
海外移住において、将来的にほぼ必ずクリアする必要があるタスクが、言語の取得です。現在は翻訳アプリやカメラの機能が向上しており、日常生活だけであれば高い語学力は不要になりました。
しかし現地で人間関係を築き、十分な労働力を提供するためには、基礎以上の語学力が求められます。語学力はコミュニケーションにはもちろん、緊急時や医療機関など重大なシーンでも必要であるため、積極的な学習が求められるでしょう。
海外で働くにはどんな方法がある?
ここでは、海外で働くための方法をご紹介します。
- ワーキングホリデー制度の活用
- 外国の日系企業への就職
- 海外赴任のある国内企業への就職
- 居住地に縛られずフリーランスで働く
海外で働きたい場合は、自分に合った就労条件のリサーチが必要です。海外での起業から国内企業への就職まで、幅広い選択肢を視野に入れつつ検討していきましょう。
ワーキングホリデー制度の活用
海外で働きたい人におすすめの方法が、ワーキングホリデー制度の活用です。ワーキングホリデーとは、18歳から30歳までに発行される「長期滞在が許されるビザ」です。ワーキングホリデーでは1~2年間の観光・就学・就労が許可されます。
ワーキングホリデーによる就労のルートでは「期間中に就労した職場の雇用主にスポンサーになってもらい、ワークビザを取得する」や「教育機関に進学し、卒業後、就労できるビザに切り替える」などの方法が挙げられます。
外国の日系企業への就職
外国の日系企業への就職も、海外で働きたい人におすすめの方法です。いわゆる「現地企業への就職」で、直接エントリーできるのが強み。日本にいるときから職種・国・働き方をイメージできるため、計画的に準備を進めやすい方法といえるでしょう。
現地就職の場合は、海外求人を取り扱っている転職エージェントサービスを活用するのも手段の一つです。とくに公用語が話せない国や、現地の情報が取得しにくい国の場合は、専門企業のサポートを借りながら就労を目指していくのが一般的です。
海外赴任のある国内企業への就職
海外赴任のある国内企業への就職は、日本にいたまま安心して行える方法といえます。グローバル化に伴い、若手社員を積極的に海外派遣する企業も増加傾向にあります。生活や住居において企業のサポートを得られるため、安心感のある海外移住が可能です。
また国内企業の異動や派遣による海外移住のケースでは、現地の職場に日本人の同僚がいる点も大きなメリット。海外移住ではメンタルケアも大きな課題であるため、現地ならではの不安を相談できる相手の存在は、心の安定につながります。
居住地に縛られずフリーランスで働く
居住地に縛られずにフリーランスで働く場合は、インターネット環境さえあれば住む国を選びません。移住後にさらに別の国に移り住むことも可能です。ただしフリーランスでは、国によってビザの取得方法に大きな違いがある点に注意しましょう。
リモートワークを活用したフリーランスであれば、日本からの受注を継続できます。今までの自分のキャリアを生かしやすく、安定した仕事を続けながら海外移住がかなえられます。ノマドに特化したビザを展開する国もあるため、移住先の選択肢に幅があることが魅力です。
海外で働きたい人に「寿司職人」が注目されている理由
昨今、海外で働きたい人たちのなかで注目されている職業が「寿司職人」です。ここでは、寿司職人の人気が高まっている理由をご紹介します。
- 長期間の修行や下積みが必要ない
- 日本食や健康食が世界的なトレンド
- 年収が大幅に上がる可能性がある
寿司職人が世界的なトレンドとなっている理由を学び、海外就労につなげていきましょう。
長期間の修行や下積みが必要ない
日本で本格的な寿司職人としてデビューするためには、弟子入りしてから10年以上の修行・下積みが必要です。しかし外国で寿司職人になる場合は、専門学校に短期間通うだけで十分です。つらい修業期間が少ないため、すぐに収入や実働につなげられます。
日本食や健康食が世界的なトレンド
現在は、世界的に健康志向がトレンドになっています。食文化も例外ではなく、低脂質な日本食は世界各国で支持されているのです。なかでも寿司はヘルシーなだけではなく、体の免疫力を高めるために必要な栄養素も多く含まれていることから、健康食としての人気が高い傾向にあります。
年収が大幅に上がる可能性がある
海外移住による寿司職人では、年収が大幅に上がる可能性があります。日本の寿司職人の年収は約430万円といわれていますが、外国であれば下っ端で年収1,000万円も夢ではありません。国内の会社員と比べ、2倍以上の報酬を得られる可能性があります。
海外で寿司職人として働くなら、飲食人大学の寿司マイスター専科【海外就職コース】がおすすめ。グローバルに活躍する寿司職人を目指すことができます。詳しくは以下のページをご覧ください。
海外で就労する前に押さえておきたいポイント
ここでは、海外就労の前に押さえておきたいポイントをご紹介します。
- 海外就労の目的を明確にする
- 国ごとのビザ取得条件を確認する
- キャリアアップのルートを調べる
- 一定期間の居住費用を確保する
- 現地の文化や習慣をリサーチする
- 緊急時の対応策を確認する
海外就労では、就労自体がゴールではありません。より自分らしく豊かな人生をかなえるために「海外で働きたい」と考えている人はぜひ参考にしてください。
海外就労の目的を明確にする
海外就労では、目的を明確にする必要があります。たとえば「〇年後までに年収を〇万円上げ、△△に家を持つ」のように定量的な目的を掲げると、ビジョンを意識した生活ができます。
ただの憧れやロマンだけではなく、海外就労を通して人生をどのようなものにしたいのかを考えましょう。
国ごとのビザ取得条件を確認する
ビザは国によって取得条件・方法が異なります。たとえば一般的な就労ビザの場合でも、国ごとにビザの申請先は違います。
生活や労働のスタイルから自分に合ったビザを選んだうえで、移住先の候補を絞り、逆算してスケジューリングしていきましょう。
キャリアアップのルートを調べる
海外移住で新しく始める仕事において、キャリアアップのルートを調べることで、移住後の働き方の目途が立ちます。
たとえば書類上では降格と見えるようなポジションでも、働き方によっては元のポジションを越える昇進につながるケースがあります。ただ働くだけではなく、将来の展望を見据えた動き方について考えてみましょう。
一定期間の居住費用を確保する
海外移住では、思いがけない初期費用がかさむものです。また就労が確約されていても、働き始めてすぐに報酬を得られるわけではありません。
渡航前に一定期間の居住費用を確保し、当面の生活に備えましょう。国内の銀行口座をそのまま維持する際は、非居住者向けのサービスを導入することで移住中のトラブルを防げます。
現地の文化や習慣をリサーチする
現地の文化や習慣への理解は、海外移住において非常に重要です。国の「らしさ」を構成する要素とは、気候や言語だけではなく、風土や生活、国民の性質そのものにあります。
文化への理解不足は、他者とのトラブルを招くだけではなく、移住者自身にとっても強いストレスや不安の原因になるでしょう。文化を受け入れる自信がなければ、該当する国への移住を諦めるのも一つの選択です。
緊急時の対応策を確認する
海外移住の際は、以下に挙げるような緊急時の対応策を事前に把握しておきましょう。
- 救急車やタクシーの呼び方
- 地図やデバイスをなくしたときの行動指針
- パスポートやお金が盗難に遭ったときの対処法
- 体調不良の伝え方・病院の行き方
- 24時間サポートしてくれるコールセンターがあるか など
万が一のときにパニックに陥らないため、イレギュラー時の行動タスクをメモに記し、常に持ち歩くことをおすすめします。
日本人の海外移住におすすめの国5選
ここでは、日本人の海外移住におすすめの国を5カ国ご紹介します。
- オーストラリア
- ラトビア
- ベトナム
- フィリピン
- オランダ
移住しやすさや暮らしやすさは、ビザの取得方法や社会情勢によって変化するものです。各国の現在の状況や、日本との関係性も照らし合わせながら、自分に合った国を選びましょう。
オーストラリア
オーストラリアは日本人に人気の移住先の一つです。温暖な気候と豊かな自然が魅力で、労働環境も比較的整っています。治安が良いため女性も移住しやすく、日本との時差が約1時間と少ない点も特徴です。
オーストラリアの移住では、国が定めた「永住権を得られる職業リスト」から仕事を決めるのが一般的です。医療体制も整っており安心感が高い国ですが、ビザの取得費が値上がりしている点には注意が必要でしょう。また日本の5倍以上の紫外線量を有しているため、日焼け対策は必須といえます。
ラトビア
ラトビアはヨーロッパの北東部に位置する国で、多くの湖や湿地帯、豊かな森が特徴的です。物価や家賃が比較的安く、治安も良いため住みやすい国といえます。移住後はEU加盟国と自由に行き来できるため、観光や旅行の選択肢も広がります。
ただしラトビアに個人で永住するためには「5年間、ラトビアの銀行に約4千万の資産を預けること」と「ラトビア国内の不動産を購入すること」が条件です。またラトビア語の検定で一定の成績を残す必要があるため、語学力と資産の両立が鍵となります。
ベトナム
ベトナムはアジアのなかでも親日家が多い国のため、日本人の移住に適しています。日本語を第二言語として学習する学校もあるほど友好的で、就労時も歓迎してもらえやすいでしょう。長期的な生活においては、食文化が近いことも大きなメリットです。
物価が安めのベトナムですが、現在は経済発展途上の真っただ中です。そのため移住後に物価がグングン上がっていく可能性があり、結果的には日本と同じような生活費が必要になる可能性があります。また英語力だけでは生活に不安が残るため、安心感のある生活のためにはベトナム語の学習も求められるでしょう。
フィリピン
温暖で物価も安いフィリピンも、人気の移住先の一つです。基本的にどこでも英語が通じるため、コミュニケーションが取りやすい点が魅力です。また日本からアクセスしやすく、気軽に行き来できます。リタイアメントビザが35歳という若さから取得できることも人気の理由といえるでしょう。
フィリピンへの移住における大きな注意点は、インフラです。日本と比べて交通・通信・水道などのインフラが未整備なエリアが多く、日常的に渋滞に巻き込まれる可能性があります。またインターネットの接続が不安定になることも多いため、ノマドで働く予定の人は通信環境の整備が必須です。
オランダ
物価が高く住みにくい国が多いヨーロッパですが、オランダは日本人に人気の移住先です。理由は、社会保障制度が充実しており、労働環境も整備されているため、高い生活水準が維持できるからです。英語を話せる人が多いため、コミュニケーションでも苦労しにくい傾向にあります。
永住権の種類は、オランダとEUで自分に合うものを選択できます。ただし物価の高さは見過ごしにくく、家賃・食費・交通費などは日本よりも高くなるケースが多いでしょう。資産やキャリアに自信がある人にとっては、満足感の高い生活ができる国といえます。
海外で働くなら、飲食人大学!
今回は「海外で働きたい」と考えている人のために、海外就労のフローやポイントなどをご紹介しました。海外移住で陥りやすい注意点として、移住先の生活における懸念を解消しないまま、勢いで移住してしまうことが挙げられます。
海外移住では就労環境はもちろん、各国の文化や食事への理解、孤独のケア方法なども重要です。本格的な移住の前にワーケーションや旅行などを活用し、候補の国の生活を肌で感じてみましょう。成功する海外移住のためには、熱い気持ちを抑えて冷静な国選びが大切なのです。
飲食人大学は、これから飲食業界で働こうとする人、既に飲食業界で働いている飲食人のための学校です。一般的な1年制の調理師学校のカリキュラムを「現場実践」と言うキーワードでいちから見直すことで、3ヶ月という短期間で、現場で通用する技術を修得できる短期集中型のプログラムを開発しています。
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