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ドバイから踏み出す夢への一歩。アメリカ移住を夢見る永井 択実さんが、寿司職人を目指したわけ

飲食人大学を検討してくださっている方の中には、海外移住を視野に入れている方もいます。海外で働き、暮らすためのビザ取得は、なかなかハードルが高いもの。しかし寿司職人であれば、誰もができる仕事ではないため現地で就職先を見つけやすく、海外移住の夢に近づきやすいかもしれません。

今回は、アメリカ西海岸への移住を夢見て、ドバイで寿司職人の道を歩き出した永井択実さんにインタビューを実施。飲食人大学に入学を決めた経緯から、現在のお仕事、ドバイでの生活や苦労など、さまざまなことをお話しいただきました。

プロフィール

永井 択実(ながい・たくみ) 

Kinoyaレストラン(ドバイ) 寿司職人

1996年生まれ。20歳の頃から建設業や飲食業を中心に複数の仕事を経験。趣味のサーフィンをきっかけに海外移住に興味を持ち、飲食業界の経験を活かしながら「海外で働く」という夢を叶えるため、寿司職人を目指すように。2021年に飲食人大学に入学し、6月に卒業。個人経営の寿司店を経て、2021年10月より現職。

海外移住の夢を叶えるため、寿司職人をめざす

ーー現在のお仕事について教えてください。

建設業や飲食業でさまざまな仕事を経験した後、飲食人大学で学び、現在はドバイにある「Kinoyaレストラン」で寿司職人として働いています。2021年の10月にドバイに来たので、働き始めておよそ1年になりますね。

ここでは寿司職人が私一人なので、寿司を握ったり、刺身をつくったりと、寿司の提供に関することは私がほぼ担っています。寿司職人歴の浅い私でもカウンターに立たせてもらえて、現場の中でさまざまな経験を積めており、とてもありがたい環境にいるなと感じています。

ーーもともと海外志向をお持ちだったのでしょうか?

そうですね。趣味のサーフィンをきっかけに、海外移住に興味を持つようになりました。ほかの国で乗れる波に興味があって、サーフィンをしに一人で海外に行ったこともあるんですよ。いちサーファーとして、いつか憧れのアメリカ西海岸に移住したいと考えています。

ぼんやりと描いていた海外移住の夢を本気で実現したいと行動するようになったのは、交通事故にあったことがきっかけでした。ひどい怪我を負い、何か月も入院する中で「いつ死ぬか分からない」と感じ、どうせなら自分の気持ちに正直に生きようと思ったんです。

ーーそうだったのですね。寿司職人を志したのは、その「海外移住の夢」を実現させるためだったのでしょうか?

そうですね。海外で暮らすためにも、手に職をつけたいと考えていました。何をすべきか考えていたとき、海外に詳しい知人から、寿司は世界で人気があり、寿司職人であれば海外でも仕事をしていけるとアドバイスをもらいました。私としても、これまで働いてきた飲食業界の経験を活かせますし、寿司を握る技術があれば今後の可能性を広げられると感じ、寿司職人を目指すことに決めました。

ーー現在のお店には、どのようにして就職が決まったのですか?

人材エージェントから声をかけていただいたことがきっかけです。もともとは飲食人大学の卒業生が経営する国内のお店で、アルバイトとして働いていました。海外で暮らす夢のためにも、まずは数年は日本で下積みをすべきだと思って。

でも、思いのほか早くに海外に飛び立つチャンスが舞い込んできたんです。一番行きたいアメリカではありませんが、ドバイという土地で経験できることもあるかもしれない。思い切って挑戦してみたところ、無事に採用していただき、今の私があります。

ーードバイでの生活はいかがですか?

仕事に関して言えば、こちらのお客様は日本以上に寿司を喜んでくださるので、とてもやりがいがあります。文化の違いもあるのでしょうが、寿司を食べて「とても美味しいよ!」と言葉や態度で最大限に表現してくれるんですよ。その様子を見ていると、本当に嬉しくなります。

ただ、実は英語がほとんど話せないままドバイに来たこともあって、こちらに来たばかりの頃は、精神的なきつさも感じていましたね。今はもう慣れましたが、周囲の人が何を言っているのか理解できずに、随分苦労しました。

ーー英語がほとんど話せない状態から、どのように現地で仕事や生活ができるようになったのですか?

実践あるのみです。まずはスマートフォンで中学英語の文法と単語を少し頭に入れて、あとは外国人の仕事仲間と遊ぶだけ。リアルなコミュニケーションの中で生きた英語にたくさん触れて、英語力を磨いていきました。もともとサーフィンのために一人で海外旅行をしていたときから、現地の人に積極的に声をかけて、言葉が分からないなりに交流してきたタイプなので、実践の中で英語を学ぶのが自分には合っていたようです。

立ち返る「知識の土台」ができた、飲食人大学での学び

ーー飲食人大学への入学理由について教えてください。

寿司職人になるための学校を2か所見学し、比較検討しましたが、私の場合は説明会で対応してくださった尾上先生に教わりたいと思ったことが入学の決め手になりました。

ーーそうだったのですね。尾上先生のどの点に惹かれたのですか?

相談会でお話をしてみて、尾上先生のお話が分かりやすかったんです。あとは、趣味の話でも盛り上がることができたのも大きかったです。先生もサーフィンをやっていたことがあるそうで、フィーリングの合う部分もあり、この先生についていきたいと思いました。

ーー実際に入学してみて、いかがでしたか?

入学して3か月間、自分にできることが日々少しずつ増えていく実感があってとても楽しかったです。魚を捌くのは初めてでしたが、意外と好きだなと感じました。飲食人大学で身に着けた知識は、確実に今の仕事に生きているなと感じています。

ーー具体的にどのような部分が今の仕事に生きていますか?

寿司を握るための基本的なスキルの部分はもちろん、レシピの知識やメニュー考案のポイントなどさまざまな知識が役立っていますね。

私にとって寿司の世界は未経験ですから、これまでもこれからも、初めて挑戦する仕事がたくさんあります。そのような中でも知識があれば、なんとか対応できるはず。知識の有無がとても重要だと思います。今後実力がつき、新しいフェーズに向かうときも「そういえば、飲食人大学で学んだな」と自分の中に立ち返れる土台があるのは、とても大きいことだなと感じます。

ーー先ほど、入学の決め手は尾上先生だったとお聞きしました。入学後は尾上先生とかかわりを持てたのでしょうか?

ありがたいことに、私は尾上先生のクラスで学べました。先生は授業の持っていき方がうまくて、どの授業も毎回おもしろかったです。実技については、包丁の向きから魚の切り方、切るときの厚みまで、現場で培ったスキルを丁寧に惜しみなく教えてくださったので、とても勉強になりました。

アメリカ移住に向けて、実力と人間力を磨きたい

ーー永井さんの今後の目標について教えてください。

一番の目標であるアメリカ移住を目指して、現在の職場で寿司職人としての実力を高めていきたいです。あとは、職場のトップシェフのように、社会人としても優れた人間になりたいなと思っています。トップシェフは料理長としても、社会人としても、本当に尊敬できる方で。仕事に対してはとても厳しいのですが、料理の腕は確かですし、経営者としての仕事力も高い。年齢は私とそう変わらないはずなのに、本当にすごいなといつも感じています。

ーー目標とする方が、身近にいらっしゃるのですね。

そうなんです。実はアメリカで暮らす夢もトップシェフには伝えていて、「本気で行きたいなら、俺が連れて行ってやるよ」とまで言ってくださいました。トップシェフも以前アメリカにお店を出したいと思ったことがあったそうで、私の夢と一緒に、それを実現できるよう今後検討していくそうです。この先うまくいけば、Kinoyaレストランの一員としてアメリカに行くこともできるかもしれません。その日まで、私はドバイでしっかり実力をつけようと思います。

ーー最後に、入学を検討されている読者にメッセージをお願いいたします。

もし海外移住を目指している方がいたら、寿司職人になるための勉強をして損はないと思います。私のように現地で苦労しないよう、英語力を磨くのはもちろん必須です(笑)。

私の人生のポリシーとして、「思い立ったら即行動する」という部分があって、そのおかげで良いご縁に恵まれ、寿司職人の道にたどり着きました。今はこうして海外で働きながら、最大の夢を叶える準備をしています。皆さんもぜひ積極的に行動してみてください!

飲食人大学では、無料の相談会を実施しています。具体的なコース内容、卒業後の進路など気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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