プロボクサーから寿司職人に転身。ミシュラン高級寿司店で働く、勅使河原さんの新たな挑戦とは。

2024年03月14日

勅使河原　弘晶さん（てしがわら・ひろあき）

プロボクサーから寿司職人に転身し、ミシュランの星を獲得した高級寿司店「鮨さえ㐂」で働く勅使河原弘晶さん。飲食人大学での学びや今後の夢について語っていただきました。

《経歴》
2010年　プロボクサー
2023年　東京・銀座「鮨さえ㐂」にて勤務（見習い）
2023年　飲食人大学（東京校）寿司マイスター科で修業
2023年〜　東京・銀座「鮨さえ㐂」にて勤務

元プロボクサー、海外事業の話をきっかけに寿司職人を目指す。

——飲食人大学に「入学されるまでご経歴」を教えてください。

元々、プロボクサーとして活動していました。プロボクサーを辞めてからは、飲食人大学に入学するまでの2ヶ月程ですが、銀座「鮨さえ㐂」で働いていました。

ミシュラン凄腕大将の下で働く。

——飲食人大学「卒業後の進路」を教えてください。

銀座の「鮨さえ㐂」で働いています。

——「鮨さえ㐂」のこだわりを教えてください。

お店のこだわりについて、僕自身が話すのは少し違うかもしれませんが、このお店は非常に高級で、ミシュランの星を獲得しているお店です。大将は本当にすごい方で、ギネス記録を持っているほどの腕前です。大将が握るお寿司は本当においしいという評判で、私の知り合いも何人も来店し、皆がこれまで食べた中で一番おいしいと言ってくれます。一流の大将の下で働かせていただいているのは光栄ですし、このお店は本当に素晴らしいと思っています。

包丁も握ったことがなかった私が、魚もさばけるように。

——実際に、飲食人大学に入学していかがでしたか？

すごく勉強になりました。飲食人大学入学前に寿司屋で働かせていただいたのは2ヶ月程でしたし、包丁も握ったことがなく、魚に関しては全くの初心者でした。最初は魚の種類さえわからないぐらいでしたが、野菜の切り方から始めて、徐々に魚もさばけるようになり、魚の名前や基本的な調理方法などを覚えることができました。飲食人大学で日本食の基礎を学んで、料理や食材について幅広い知識を身につけることができました。

——飲食人大学の学びの中で、今の仕事に活かせていることはありますか。

教わったこと一つひとつ、全てが活かされていますね。例えば、仕込みをやっている時、包丁を動かすときは肘から動かすなど、先生の指導が頭に浮かびます。やること全てが、飲食人大学で学んだことと繋がっていて、役に立っています。教わったこと一つひとつ、全てが活かされていますね。例えば、仕込みをやっている時、包丁を動かすときは肘から動かすなど、先生の指導が頭に浮かびます。やること全てが、飲食人大学で学んだことと繋がっていて、役に立っています。

「昨日の自分よりも今日の自分が成長しているか。」

——今のお仕事のやりがいや、勅使河原さん自身がお仕事おいて大切にされていることを教えてください。

寿司に限らず、できなかったことができるようになることが、自分の中で一番楽しく、「常に日々成長していくこと」を生きる上で一番大事にしています。「昨日の自分よりも、今日の自分が成長しているか」ということに重きを置き、包丁を使って薄く切る作業でさえも、昨日よりも薄く切れていることを実感しながら取り組んでいます。こうした一つ一つの作業に、成長を実感しながら取り組むことにやりがいを感じます。また、仕事を楽しく、自分らしく行うことを心がけています。

マレーシアで寿司屋開業への挑戦。

——今後の夢や目標について教えてください。

マレーシアで自分のお店を開くことが決まっており、現在準備を進めています。まだあまり具体的なビジョンは決まっていませんが、そのお店を成功させることに全力を注いでいます。そして、楽しく、元気に、幸せに生きていけたらいいなと思っています。

——最後に、入学を検討されている読者にメッセージをお願いいたします。

寿司職人というとすごく難しいイメージがあるかもしれませんが、人間というのはやってみたら何でもできるものです。実際に私は自炊もしたことがありませんでしたし、本当に自分が寿司の世界に入るなんて想像できませんでした。しかし、実際に挑戦してみると包丁が使えなかった私でも、今では魚をさばけるようになりました。

飲食人大学では、さまざまな人たちと一緒に、同じ目標に向かって学ぶことができ、厳しさもありますが、寿司や、魚の知識、包丁さばきなど、さまざまなことを楽しみながらしっかりと学ぶことができました。もし迷っているなら、まずは行動してみることが重要だと思います。行動を起こすことで、新たな発見があるかもしれません。