寿司職人は年収1000万円超って本当?仕事の内容や給料事情、寿司職人になる方法も
海外の寿司職人は年収1000万円超って本当?
海外で寿司職人として働けば、年収1000万円を超えることも夢ではありません。とくに、アメリカやヨーロッパでは、日本の寿司職人のスキルが重宝されるため平均年収が高くなる傾向にあります。また、海外諸国ではチップ文化が根付いているところもあり、寿司職人に対して非課税の副収入があるケースも。
さらに、欧米諸国と比べると日本の平均年収は大幅に低い傾向にあるため、日本と同じ働き方をしても自然と給料が上がることも1つの要因です。たとえば2023年12月現在、日本の最低賃金は東京都で1,113円です。しかしロンドンでは、最低賃金が2024年4月から11.44ポンドになります。日本円に換算すると約2,090円であり、その差は歴然です。
日本で経験やスキルを獲得し、寿司職人としての基本スキルを持っていれば、海外で1000万円〜2000万円の年収を得ることが可能となるでしょう。
参考:求人ボックス「寿司職人の仕事の年収・時給・給料」
参考:厚生労働省「東京都の最低賃金は令和5年10月1日より1,113円になります」
参考:RECTERS「英最低賃金、来年4月に9.8%引き上げへ」
海外移住で寿司職人が注目されている理由
ここからは、海外移住で寿司職人が注目されている理由をご紹介します。年収1000万を獲得できる可能性があること以外にも、寿司職人には多くの魅力が存在しています。寿司のみならず日本食自体の存在価値に目を向けながら、キャリアの選択肢を広げていきましょう。
日本食の需要が上昇している
海外で寿司職人として働くことが注目されている理由として、日本食のトレンドが定番化、需要が向上していることが挙げられます。日本食はこれまでも、外国人から一定の人気を得ていました。しかし生魚を食べる文化圏が限られていたり、一部食材が外国人にとっては避けられやすかったりすることも事実です。
昨今では魚の生食への安全性が理解されたことで抵抗が弱まり、日本食は普遍的な食文化として受け入れられてきました。世界的なダイバーシティの推進により、異国の食文化に対して寛容になる動きが活発になっています。
日本の伝統技術であり廃れることがない
寿司は、日本で1200年以上続く伝統文化です。寿司職人のスキルも、末長く受け継がれるべき技術として認識されています。一時的なブームに乗った食べ物は、流行が廃れれば人気もなくなってしまいます。しかし伝統文化である寿司の価値は、今後も廃れることはありません。
つまり寿司職人は、今後も大きくニーズが減少しない仕事だといえるのです。国の情勢や経済のバランスによって収入の波が出てくる可能性はありますが、外国では一定の報酬が担保された仕事であり続けることに変わりはないでしょう。
世界を挙げての健康志向ブーム
現在、日本を含む世界各国では健康志向ブームが拡大しています。たとえば睡眠の質を向上させるためのコンテンツや、運動習慣をサポートするコンテンツなどが人気です。健康のために欠かせない要素として、栄養素が整った食事が挙げられます。
寿司は低脂質・高タンパクのローカロリーフードです。健康維持にはもちろん、脂質カットを中心としたダイエットにも取り入れやすい食事といえます。健康は人間にとって永遠のテーマでもあるため、寿司は今後も世界で安定した人気を担保し続けるでしょう。
海外で寿司職人として働くメリット
次に、海外で寿司職人として働くメリットを解説します。年収1000万を目指せること以外にも、海外で寿司職人として働くメリットはたくさんあります。ぜひ、チェックしてみてくださいね。
グローバルなキャリア形成
海外での経験は、寿司職人としてのキャリアのなかで大きな価値となります。異なる文化や食材に触れることで、新たな技術やアイデアを獲得し、自分自身のスキルを磨くことも。また、海外での勤務経験は、将来的に独立したり、日本に帰国後も高い評価を得る1つの要因となります。多文化環境での経験は、寿司職人としての視野を広げ、さらなる成長の機会につながるでしょう。
日本食文化の普及に貢献
海外で寿司職人として働くことで、日本食文化の普及に貢献することができます。寿司は世界的に人気が高まっており、ヘルシーでバランスの良い食事として多くの人々に愛されています。日本の伝統技術を持つ職人として、現地の人々に本格的な寿司を提供し、日本食の魅力を広めることで、国際的な文化交流にも寄与できるでしょう。
文化的多様性との触れ合い
海外で寿司職人として働くことで、さまざまな文化的背景を持つ人々と触れ合う機会が得られることもメリットの1つです。異なる文化圏で働くことで、食文化の違いやお客様の嗜好に対する理解が深まり、多様なニーズに応える力を身につけられます。
寿司職人としての技術だけでなく、コミュニケーション能力や異文化対応力の向上も期待できます。また、多様な文化を尊重しながら働くことで、国際的な視野が広がり、より豊かな人間関係を築くことができるでしょう。
寿司職人の仕事内容
ここでは、寿司職人の仕事内容をご紹介します。年収1000万を得るためには、寿司を握るスキル以外にも学ぶべきスキルがあります。素材を仕入れるための目利きやお客さんへのサービスなども含め、総合的なスキルを得てこそ高い報酬が得られるでしょう。
市場で材料の仕入れ
寿司職人の仕事は、魚市場で新鮮な素材を仕入れることから始まります。魚市場の朝は早く、早朝4時には仕入れがスタートする傾向に。魚の目利きに優れている寿司職人がいた場合は、仕入れ担当として活躍するケースもあります。
店で提供するメニューと照らし合わせながら、必要な魚や定番の魚、季節や地域特有の魚を仕入れます。仕入れでは、仕入れ先(仲卸し業者)の選定も重要です。競りに強い業者や一流店などと良好な関係を築けば、より円滑な仕入れが可能になるでしょう。
調理・提供
ネタやシャリの調理・提供は、寿司職人として最も重要視されるスキルです。仕入れた魚を捌きや握りの技術を通して加工し、お客さんに良質な寿司を提供します。シャリの米選びや調味料の塩梅も、寿司職人の腕の見せ所です。
また寿司職人では調理技術とは別に、美的センスも求められます。なぜなら、寿司は食べ物であるとともに、芸術品や文化としての側面もあるからです。味・コスパ・美しさが兼ね備えられているからこそ、提供する寿司に年収1000万の価値が生まれます。
接客・サービス
寿司屋の醍醐味は、寿司のクオリティだけではありません。落ち着いた店内でカウンター越しに寿司職人と語らう時間も、お客さんにとって価値のあるものなのです。当然ながら「お客さんとのお話し役」という仕事はないため、会話や接客も寿司職人の仕事に含まれます。
また寿司屋はランチタイムとディナータイムでは客層も異なります。お客さんのニーズを察知し、適切なサービスを提供するのも寿司職人の役割です。
詳しくは以下の記事でも解説しています。
寿司職人になる方法
ここでは、寿司職人になるための方法をご紹介します。寿司職人になる方法は、おもに「専門学校の卒業」もしくは「店への弟子入り」の2つです。どちらも年収1000万を十分に狙える方法であるため、特徴を学んだうえで自分に合った方法を選びましょう。
専門学校を卒業し、店舗に就職
寿司職人になる方法として、専門学校の卒業が挙げられます。学校やプランにもよりますが、寿司職人の養成学校は最短で2カ月、長くても1年程度で卒業可能です。長期間の修行を必要としないため、短期間で夢の実現に近づけます。
ただし学費や入学金が必要になり、就学中に報酬は発生しません。また実践経験が乏しいまま卒業するため、現場で即戦力として活躍することは難しいものです。ただし学校に就職先を斡旋してもらえる点は大きな安心材料といえるでしょう。
店舗に弟子入りして修行を積む
店舗に弟子入りして修行を積む方法も、寿司職人になる方法の一つです。技術を身につけた後は、店舗で一人前として働くか独立するか、他の店舗で働くかを選ぶ形になります。報酬を貰いながら現場で実践的なスキルを学べるのがメリットです。
ただし見習い中は報酬が低いだけではなく、長期間の修行が必要です。店によってはシャリを炊くまで3年、寿司を握るまで10年の修行期間が求められることもあります。
寿司職人にキャリアチェンジするなら、飲食人大学!
今回は、寿司職人が人気の理由や、海外移住で年収1000万を狙える背景などをご紹介しました。海外の寿司職人の求人は、日本国内からでもリサーチ可能です。移住候補の国を絞った後に「寿司職人 年収1000万 求人」や「寿司 海外 求人」などのキーワードで検索してみましょう。
海外移住のプランは、就労の確約から始まります。必要な条件や報酬形態をチェックしつつ、今から始められる準備を整理していきましょう。
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